復興ライブ2013in山元
東日本大震災では、他の被災地がインターネットなどでなんとか救出を求めた中で、それすらもなかなかかなわなかった場所がありました。宮城県亘理郡山元町です。
この町は、高齢者が多く、また、町の半分くらいが津波に襲われ、被災があまりにも大きすぎたことが原因にありました。福島県に近い地理的なものも手伝い、二重三重の理由が重なり被災地の中でも特に、援助の手が届きにくかったといわれています。
その町で昨日、魂に響く演奏を聴いてきました。今年で25周年を迎えた宮城県アマチュアビックバンド連盟(MABL)・通称マーブルが復興ライブを行ったのです。「復興ライブ2013in山元」は、山元町中央公民館ホールで行われました。出演は、地元山元町からニューポップス、名取市から1つ、仙台市からは2バンドが得意曲を披露してくれました。
アマチュアのバンドですが、いづれも長いキャリアで、地元で長い間活動を続けてきたそうです。楽器を流された人、練習場が避難所になったバンド、いろいろな困難を乗り越え、活動を再開し、迫力あるビックバンド・サウンドを楽しませてくださいました。
「山元町でビックバンドによるパワフルな競演が始まる」と、パンフレットの見出しにはにぎやかやな文字。しかし、その次のページのごあいさつ、各バンドのプロフィールを読みますと、舞台に立つまでの、一人ひとりの、また、仲間たちとしての背景に想いを馳せずにいられません。
2時から午後5時過ぎまでという、かなり長い時間でしたが、ほとんどの観客は居残り、最終演奏の山元町のバンドの時には、満席、立ち見状態の盛況でした。いかに愛されたバンドたちだったかがわかります。
特に、山元町のピアニストさんの腕前はすばらしかったです。ハイカラなオジサマたちがこの小さな街にいらしたとは!!プログラムのしめくくりは、宮城県の民謡・「大漁歌いこみ」を現代風にアレンジしたものでした。全バンド合同演奏で湧かせてくれました。
仙台市内に住む方から、「出演するから・・・」、とお誘いをいただいたのですが、その方が演奏するのを聞いたのはかなり久しぶりでした。大変上手でびっくりしました。たゆまぬ練習の成果に脱帽です。とても元気をいただいた気分になりました。
福島県畜産農協連合会の解散
福島県畜産農協連合会が解散することになったと、昨日の朝刊で報じられていました。
肉牛の競りをしていたそうですが、福島第一原子力発電所の事故のせいで、同連合会のエリアで肉牛市場が打撃をうけたことが原因です。
それまで、全国有数の実績を上げ、努力と信頼を構築して維持してきた畜産農家の方たちと、関連業者の方たち、地域の歴史に想いを馳せるとき、一つの組織の解散という事態に追い込まれたつらさに隣県の住民としては他人事ではない寂しさを感じます。
宮城県内でも、稲わらが汚染されたり、風評被害が襲いかかったりしました。
そういえば、今はありませんが、当店の一番近くのバス停は、震災のちょっと前までは「家畜市場」というバス停の名前でした。文字通り、市場がありました。きくところによりますと、肉牛をそこで競りにかけていたらしいのです。ここから市場がなくなった事情はよくわかりません。
仙台市内の住宅地の真ん中で競りをする適地ではなくなったからかもしれません。あくまでも世間話からの又聞きですが、実物の牛を毎回移動しなくても、インターネットなどで取引が可能になったから、とも聞いたようにも思います。
かなり広い敷地でしたが、震災よりも少し前に、すでに住宅用地となり、今ではびっしりと家が立ち並び面影もありません。
福島の場合は、あの事故が、あの忌まわしい事が、一瞬にして食の流通に打撃と損失と深い失望を与えました。震災後、飢えて死んでしまった横たわった牛の画像。町の中の道路をとめどなくさまよう牛たちの姿がとらえられていました。
その牛たちの背景にあった「組織」。というものの存在を今更ながら意識した記事でした。
有働アナのお知らせで間に合いました
サッカ―の日本代表、惜しかったですね。
イタリアとの試合が今朝、行われました。後半の途中から見始めて、はらはらドキドキでした。見事な頑張りでしたが、あと一歩、とはこのことでしょう。いい戦いでした。勝てるんじゃないかなあ。と思ったけど、相手の方が勝っていたのでしょう。かなり残念です。
それにしても、なぜ朝っぱらからチャンネルをサッカーに向けたかといいますと、いつもどおり、岩手県を舞台にした朝ドラ、あまちゃんを見ていて、そのあと、NHKをつけっぱなし、というのが毎日なのですが、そこで有働アナが「サッカーの試合結果は・・・。」とご親切にも番組冒頭に教えてくださり・・・。
ハッっ、としたわけです。
いけない。見るの忘れてた!!
昨夜寝る前は「明日の朝、間に合うように起きられるかなあ。」などと漠然とわが身の寝坊を意識して床に入りました。
結果は、起きるのだけが難関ではなかった。習慣と非日常に潜む差異、「忘却」という魔物に取りつかれていたわけです。今朝、目覚めた時には、サッカーのことなど、トンと忘れて、まったくいつも通りの朝の作業をしていて、時間経過しちゃっていたわけです。
他局のアナウンサーが別の放送局で放送中のことを話しちゃったわけです。さすが、元、スポーツ担当をしていた有働アナですね。私にとっては、いい情報を間に合うタイミングで教えていただき、実に感謝。彼女もさぞやリアルタイムでご覧になりたかったでしょうに。
私にとっては、ステキな言葉がけでした。ありがとう。有働アナ♡NHKの上司の方、他局のことを話したから、今日の朝イチの視聴率が落ちちゃったじゃないか、などと、無粋な指摘なんかしないでくださいね。普通の日はいつも見てるんですから。
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