2013/10/04 16:19:46
たぬき干し
今朝、仙台市内の国道4号線バイパス沿いの田んぼでのことです。今ではすっかり珍しくなりましたが、収穫した稲を天日干しする作業を見かけました。男性二人が協力しあい、互い違いに束ねた稲を重ねていました。
干し方は、1本の縦になった棒にかけていく干し方です。呼び名はわかりません。なぜか、私はこの形が一番郷愁を感じます。大好きな風景です。
刈られた田んぼを、夕暮れ時に見ますと、たくさんの「太ったたぬき」が整列していよるように見えたことがありました。なんて呼んでいいのかわからないので、心の中で勝手に毎年「たぬき干し」と幼少時から名付けています。ただし、誰にも通じません。
物干しざおのように横にわたした棒に、何段かに干したりと稲の干す光景を昔はたくさん見ました。しかし、今では、だいたいが機械で一気にお米になるらしく、手をかけ時間をかけてこのように、力を合わせてベテランさんたちが天日干しをしている姿をみることがずいぶんと減ってしまいました。
秋晴れの田んぼに、たくさんの蓑を着た狸がいるような、民話の世界が広がるような想像を掻き立てられるこの干し方。みなさんはきっとちゃんと正式名称をご存じなのかもしれませんね。
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