渡波の獅子と太鼓
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。カレンダーの並びが整っていましたので、多くの方と同様に本日から仕事はじめです。
宮城県も、全国と同様に初売りはとても活気があり楽しみなのですが、里帰りしました石巻で、思いがけずすばらしい演技・演奏を観ました。「渡波の獅子振り」です。石巻市渡波地区は、東日本大震災では津浪により大被害を受けたもっともつらいことと戦い続けている場所の一つです。
親戚の結婚式では、婚礼の披露宴に獅子舞が来て祝福してくれたことがありました。数ある獅子舞の中でもとくに思い出深い伝統芸能です。
たまたま、買い物をしていましたらにぎやかなお囃子が聞こえ、獅子舞が舞っていました。その後、太鼓の演奏が披露されたのです。演奏していたのは、大人たちに交じり、幼稚園からでしょうか・・・・。小学生、中学生、高校生といろいろな年代の若者たちがいました。和太鼓を一人ずつたたいていって、最後は皆で大競演・・・。という流れ。
その腕前と勇ましい振付の迫力たるや!! 上手で、いろいろな想いが胸によぎり、耳に、心に迫る振動が新年のすがすがしさと相まって心地よいのです。良く見ると女の子までいます。
その後、メンバー紹介がありました。地元の伝統芸能を保存するためにずいぶんと一生懸命に練習したようです。受験生もこのために頑張ったそうです。就職が決まった男の子もいました。まだまだちっちゃいこどもでも、遊びたいさかりの子供たちも、各人全員が、きっちりと音と振りが合うまでの鍛錬をしたことがわかります。努力は相当なものだったことでしょう。
「400年目にして初めて女の子が太鼓をたたいた。」
という説明がありました。長い長い歴史を維持しつつも、女性の参加がこのような舞台でも認められてきたことに感慨を覚えました。後継者の成長が楽しみなひと時でした。
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