紙つなげ
お盆休みが終わり、日本中のほとんどが今日から平常に戻っていることでしょうね。お天気が今一つ晴れの日が少なかったのがちょっと残念でした。
石巻でお墓詣りをしましたら、やはり、ちょっと涙が・・・。東日本大震災の「がんばろう 石巻」という看板が津浪被害のあった南浜町にあるのですが、お参りをしつつ、記念写真を撮っている人たちがいて複雑でした。草むらになって、震災直後ははるかかなたからもわかるくらい目立ったのに、いまじゃあれっどこだっけ。と思うくらい、雑草の威力が増しています。
なーんにも無くなった場所に、震災を忘れて誰も来ないのなら、それはさびしい。だから、ここしかないポイントで写真撮影する気持ちもわかる。なのに、楽しそうなポーズ取ってるのはなんだかなあ・・・。わかるんだけど、自分がその立場ならきっと同じことするんだろうけど、でもねえ。
昔好きだった、釡工業港。あの日以来、ただ、海を見に行く、という気楽な行動をとれないいままの夏でした。昼もいいけど、夜の工場の灯りも好きで石巻に住んでいたころは何度行ったかわかりません。
石巻の本屋さんで平積みにされていた単行本を購入しました。ワンコーナーまるごとこの本で埋め尽くす勢いで展示していました。興味があり即決で買いました。後で調べて見たら、その本のおすすめ記事もありまして、今夏まさに「旬」な買い物をした、とうれしくなったのでご紹介します。
「紙つなげ」
という題です。震災時の石巻にある日本製紙のことをつづった本です。まだ途中までしか読んでいませんが、まちがいなく良い本と思いますので、自分が読み終わるのを待たずに紹介いたします。
秋の読書に持ってこいだろうと期待に胸ふくらんでいます。
http://book.akahoshitakuya.com/b/4152094605
地元石巻で私の大好きな本の紙を作っていたなんて、この本を読むまで知りませんでした。日本製紙石巻工場は、さきほど触れた被災地撮影ポイントの「がんばろう 石巻」の看板の、すぐ脇にあります。
私がお気に入りだったあの工場の中で、趣味の読書を支える大好きな本たちの材料が生産されていただんて!! ますます、紙の本が愛おしく大事になりました。
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