デング熱騒動
代々木公園がデング熱のウイルスを持った蚊がいるために閉鎖されました。開園以来初めてのことだそうです。ものすごいマスコミ報道の力の入れようですが騒ぎ過ぎに感じるのは私だけでしょうか。
エボラ出血熱やペストは致死率が高いし人から人に感染します。デング熱は確かに患者さんは大変ですが、そこまで怖いものではないはずです。人数は今のところ59人程度。広がらないにこしたことはありませんが、ニュースの扱いとして報じるべきものの時間配分が多すぎます。
なぜ、「蚊の時だけ」大騒ぎするの?ということです。
蚊は冬に死ぬと考えられているので危険性は少ないという見立てがあります。消毒をしすぎますと生態系を壊してしまうのでおさまるのを待つしかないようです。
冬のインフルエンザ等はもっと患者数が多く学級閉鎖になったりしています。その時にはここまで騒ぎません。デング熱同様に高熱が出て、比較にならないほど多くの人たちが感染し伝染し、寝込んだりするのにです。
インフルエンザにかかった人たちを代々木公園に入場制限したなんて聞いたこともありません。イベント会場にマスクなしで来る人を隔離したとも聞きません。なんでデング熱はここまで大騒ぎ?蚊にさされないように、人がなるべく入場しないように自粛すればいいだけのようにも感じます。
こうした騒ぎを繰り返しますと、一見よさそうですが、実は今後、公園に頻繁に入場制限を開始せざるを得ない事態が考えられます。なにかしらの感染力のあるものが出るたびにすべて出入禁止にしなくてはならなくなりかねません。枠組が決められないと安易に責任逃れのための「閉鎖」を選択する方向に行かざるを得ません。
公園には多分人を刺す蜂などの生物がいます。毒蛾も毒蜘蛛もきっといるでしょう。緑と土がある場所は人間に健康被害を起こす虫や獣がいるのがつきもののはずです。虫に刺されることなどのリスク、発症を怖れて閉鎖をくりかえすなら、公園なと゜そもそも存在できやしません。たまたま代々木公園でしたので閉鎖しました。閉鎖可能でした。が、普通の里山だったら?町の生活の場所で蚊がいたら?などと想い広がります。
だいたい、マスコミの騒ぎは罹患者の数や重大さより「目新しさ」が判断基準。たしかに感染拡大を放置するよりはおそらくいいのでしょうが、なんだかやり過ぎ感があります。
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