南ブロックの初研修
全日宮城県本部で、10の支部を廃止して、新たに4つのブロック(地域)に区分けしてから初めての研修と懇親会を3日、仙台駅前某所で行いました。参加者は三十数名となかなかの盛況でした。
今回のテーマは主として一般教養を深めつつ仕事に活かす視点で企画しました。お題は「家族構成の変化にともなう不動産業のありかた」、副題を、「離婚問題を抱える顧客対応に必要な法律知識」と題し、伊東満彦弁護士に講演をお願いしました。
講演では、婚姻費用の分担とはどんなものかや、算定表を示していただいた上で年収いくらくらいの人で相手がいくらくらいの収入なら〇万円から〇万円の生活費が云々といった通常では知る機会がめったにないあれこれを具体的に教えていただき、興味しんしんで算定表を眺めちゃいました。
ややショックだったのは、離婚の原因です。実際に「原因」を争う例は少ないそうです。が、離婚原因が強度の精神病や重大な病気の場合も離婚できるということでした。病者の療養等できるかぎり具体的方途を講じる必要あり、となってはいましたが・・・。
今後、認知症による介護疲れ等でこの原因項目が出てくるんじゃないか。と気にかかりました。熟年夫婦の支え合いとかそうした姿の破綻する未来予想の仮説が勝手に浮かんできてしまったのです。
「病める時も健やかなる時も」と、結婚式で神様の前で厳粛に誓ったあの2人の言葉って、いったいなんなんでしょう。病気で別れる事を許していいのかな。気持ちや立場を察することはできるが、果たしてそれを社会的に「是」として容認する世の中は、果たしてそれがいいことなのだろうか・・・。などと研修には関係ないところにまで考えが及んでしまいました。
最近、某区では同性婚の証明書を発行したというニュースがありました。選択的夫婦別姓にこだわり続けている政治的主張もあります。特別養子法で法施行時の理念と現況の実態の異なりがないかどうかも大変気にかかっています。家族の姿が今迄の概念とまるで違う考え方になりそうで懸念しています。
差別を嫌うという論調を絶え間なく喧伝され続けることで、少数派に目を凝視するあまり、大多数の漠然とした常識を否定されているように感じています。劇的に日本の家族の姿を「変化しなくちゃいけないように」背中を押し続けられているように感じています。そして簡単に別れやすくされているようにも感じています。
住宅ローン付の自宅の金銭評価の仕方など不動産業に直結しそうな説明もしていただけました。参加した会員さんたちともども不動産売却等のご相談をいただきましたら適切なアドバイスのお役にたてそうな知識を得ることができました。
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