スーパームーンの日
今日は68年に一度というめったにないほど、お月様が地球に近づく「スーパームーン」の日だそうです。たまにやたら大きなお月様を見ることがありましたが、あれ以上になるのだとしたらと夕方が待ち遠しいです。特に意識なんてしていなかったのですが、月を見ない日ってあるかな、と思うと帰宅した時に家の玄関に入る前や、夜、窓の戸締りを確認しカーテンを閉めるときには、ほぼいつも空を見上げています。無意識でお月様を探していたんです。お月様との対面は私の日課だったんですね。
日課といえば、年齢によって毎日の暮らしで日課が少々変わってくるものなのかもしれません。生きて来た年月が永くなりますと、宗教的な行動を自然にとるようになってくるように見受けられます。某氏が「般若心経」の写経を始め、ついに暗記出来た。と嬉しそうにおっしゃっていました。また、別な方は「般若心経」だけでなく「祝詞」も暗記出来ている。とさわりを披露してくださいました。
ならば、ということで般若心経や祝詞の暗記をしてみようかな、と試みてみましたがなかなか覚えられませんでした。当然ですが、漢字だらけ。知らない言葉だらけ。解説の意味を読んで「素晴らしい」と感動するくせにどうしても頭に入りません。粘り強く続けることもできませんでした。結局、この作業は私には向かないみたいだ、という「悟り」の境地に至りやめてしまいました。
私の周りのお年寄りたちは、すらすらといろいろなお念仏を唱えていらっしゃいます。今までそのように出来るまでの苦労を慮ることなどほとんどせずにいました。「お年寄たちは念仏や祝詞を完全に暗記できているものすごい努力家だったんだ」だと、この歳になって今更ですが驚きとともに尊敬の念を持ちました。
この件に限らずいざ自分がやってみようとしますと、それが出来るまでになる、ということが、如何に難しく長い時間を費やした努力の末に体得していたのかと他人の苦労が伺えるようになることがあります。たった一度だとしても、自らが体験し、挑戦してみることで他者に対する評価がガラリと変わるきっかけになることがあります。頓挫はしましたが無駄な経験ではなかったです。
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