ミサイルからの逃げ方をテレビがやっていた
ワイドショーで今朝、私から見れば今更やっとですが、ミサイル発射に備えて逃げる時の注意をやっていました。窓から離れて地下などに。というアレです。拙ブログではいち早く4月12日に内閣官房のホームページと国民保護サイレンについて紹介しています。あれから10日以上も経過しています。ですから毎日このブログを読んでくださっている読者の皆さんは、ああ、知ってるそれ。今更?でも周知しないよりはずっといいよね。という感じじゃないですか?
もしもどこぞの国が今日よりも前に事を起こしていたら、テレビしか情報源にしていない人たちは、なんの情報も無いままだったことが明らかです。だって今朝、この程度の周知放送をやっているくらいに危機感が無くのんびりしているのですもの。遅すぎます。でもしないよりはマシ。くだらない放送や野党の与党に対する揚げ足取りに放送時間を費やし、肝心の視聴者の命を守るために必要な方法をわざと知らせないメディアの不作為の連発にはうんざりしています。ならば自分たちが知る努力をして対策すればいいだけです。江戸時代から明治、大正、昭和の初期にテレビなんかに頼らなくても人々は皆、各自が知恵を絞り協力しって生き抜いてきたのですから出来ないはずはありません。
スイスの「民間防衛」という本を以前、このブログでもご紹介しました。永世中立国として有名なスイス人は、漫然と過ごしているから中立出来ているのではない。普通の国の人々より数倍も意識を高く、日ごろからの備え、危機管理を万全にしているからこそ自国がどうありたいかを宣言できているのです。この本を紹介した時は戦争のため、というよりは自然災害に備えての視点からとらえていました。いま我が国に危機が迫っているのは隠しようのない現実です。あの時は必要部分をとばしとばし読みました。また参考になりそうな箇所を読み直しているところです。
いくつかを抜粋してみました。字がとても細かいのと印字が薄いのが老眼にはつらい本です。さすがに内容はものすごく練りに練られておりいちいち唸ること必定です。抜粋ページの文言の周辺も全部書き写したいくらいなのですが、ブログとしては読みにくなってしまうのでガマンしました。
あらゆる危険から身をまもる 民間防衛 スイス政府編 原書房
234ページ 敵はわれわれの抵抗意思を挫こうとする
そして美しい仮面をかぶった誘惑の言葉を並べる。核武装反対 農民たち! 軍事費削減のためのイニシアティブを 汝殺すなかれ 婦人たちはとりわけ戦争に反対する運動を行わなければならない 平和、平和を!
235ページ 警戒しよう
われわれを取り囲む国々が武装し続ける限り、われわれは国家の防衛を怠ることはできない。(中略) われわれはにせ平和主義者たちが武装するのをやめないでいることを確認している。われわれの信念は誠実なものである。われわれはだれ一人殺そうとするつもりはないが、ただ正当防衛を確保しなければならぬ。われわれが武器を使用せざるをえないことがないように!われわれは、これ以上に真摯な願いを持たない。
237ページ 自由と責任
しかし国家は共同社会を守らなくてはならない。そのため国家は、特にスパイ行為と戦う義務を持つ。スイスには思想に関する罪というものはないがしかし、われわれの防衛力を弱めようとする連中は、監視しなければならない。内部から国を崩壊させようとする作業が、公共精神を麻痺させる者によって企てられる可能性が常にある。
前半は自然災害への防災方法や人命救助のための方法が図解してあります。また、後半の戦争については事細かに具体的に書かれています。戦争になる前には何が起きて、毒ガスに備えて食料を袋にしまって入れておきましょうとか、こうした場合は相手はこう考えて、こう攻めてくるし精神的にはこんな風に信じさせられ油断させるように図ってくるから、こちら側は・・・云々と。とても分かり易いです。国が占領されてしまってらから解放される場面まで想定しているところがすごいです。人々の振る舞い方まで言及していました。
日本の国会ではテロ等準備罪についての審議が始まっています。フランスの大統領選挙は決戦投票が行われることになりました。
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