イチローさんの引退
最近のテレビは騒々しいだけであまり見なくなってきていましたが昨夜ばかりは別。珍しくチャンネルをどこにしようか迷いました。イチローさんの試合と羽生結弦選手の試合があったからです。ついでに世俗的ではありますが家電芸人も興味深くて・・・。(笑)
試合終了後にイチローさんが記者会見をするというのでまあまあ遅くまで起きていたのですが待ちきれず結局は就寝。今朝のニュースで確認しました。あれほど偉大な選手でさえも舞台を去る日が来るのだと「諸行無常」、鴨長明の一節が頭脳の中に流れました。
イチローさんについては拙ブログで以前取り上げたことがあります。小学生の時の作文が素晴らしかったことを紹介したくて書いたものでした。
どの会見なのかは不明ですがテレビではたくさんの悔しい想いをしてきたこと、近所の人から笑われても野球を頑張って来たことなどが語られ特集されていました。
ブログ主はイチローさんを想うと自然と背筋が伸びて意識が良い方へ変化します。ほんの一歩でもイチローさんの努力の真似をしたい、近づきたい、もしかしたら今よりはちょっとはマシな自分になれるかもしれないと身を律する意識が芽生えます。
そんな良い気分になれた時はいつもの日よりはほんの少しではありますがだらついた日常に新風が吹き込み、自分にとっては良い一日だった、有意義だったと自信が持てるまで何かに夢中になれたりします。
努力のお手本、努力を結果に結びつけた偉人、努力で目標を達成していく姿に感動する時間を共有できた喜びがありました。私がイチローさんを素晴らしいと思うのは単なる肉体的な練習や努力だけでなくそこに戦術、頭脳的な作戦、思慮というか哲学的要素が多分に感じられるところです。道具を大事にするところ、バットをそっと置くあのしぐさは他の選手では見られない光景です。
日常のたゆまぬ努力と努力を継続することは言うは易く行うは難しです。しかしその困難な行いを3歳から45歳になってもなお継続してきたからこそ引退の花道が待っていました。
3月の卒業シーズンで今年は天皇陛下のご譲位による改元が待っています。平成の偉人の引き時としてこれほど相応しい時期、舞台があるのかと神がかった運命の不思議さがあります。
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