あっちゃんのYouTube大学
オリエンタルラジオの中田敦彦さんのYouTube大学が大人気です。あれよあれよという間にチャンネル登録者が120万人を超えました。私も数か月前からその一人です。とにかく素晴らしい。扱う内容は教養が身に着くためになるものでありながら、飽きさせない話術は最高です。
興味あるものを追っているのでさすがに全部を見ているわけではありませんが、題名を眺めるだけでも楽しめます。某氏は「全部見た」とのたまっていました。チャンネル登録をしないまま見ているファンも相当数いらっしゃるでしょうから今後影響は相当出るだろうと予想しています。
動画では扱っている題材の出典を明確にして話をしているのですが参考文献で池上彰氏の著作を基にしたものがありました。少々気になりました。というのは池上さんの博識の裏付けとなるところについてネット上では大騒ぎになったことがあるからです。
放送局の意図と考えられていますが視聴者に出典の学者名を公表することなくあたかも池上氏が調べて得た知識かのように受け取れる手法で様々な解説をしていたことに批判が集まった時期がありました。#いけがミーツーという流行語になっていました。
その道の専門家さんにテレビ局が質問をし、専門家がテレビ局に回答を差し上げると、テレビ局はあろうことかどの先生からお知恵をいただいたのかを説明せずに池上氏のみが素晴らしい知識を持った人だと受け取られるような構成で放送している、専門家、研究者らをないがしろにする制作手法は看過できないと、複数の専門家が実名を挙げた上で批判をしていました。
さてあっちゃんの方に話を戻しましょう。動画を作成するにあたり何かしらの出典を基にしなければならないのですが、全部の歴史書を精査できるはずなどあろうはずがありません。一般の書店で流通していてかつ、素人でも分かりやすく書かれているもの、求めやすい解説本を動画で使用することは作る側、見る側にとって重宝です。
だけど見る側には詳しい人たち、違う考えの人もいるわけですから「だとしてもなんでこの本からなの?」。みたいなジレンマを感じる視聴者さんが出でくるのは仕方ありません。全員が気に入ることなんて無理です。人気者故、関心を持たれている証拠です。
私としてはこうした入り口が広い動画をきっかけに歴史や社会の出来事に関心を持つことができるようになったのは喜ばしいと思っています。各動画の話題ごとの深堀は個々の視聴者がすべきことでしょう。今はネットで瞬時にいろいろなことが調べられます。
誰かが発した情報があったとしても、参考にしたとしても鵜呑みにしない姿勢が必要ではないかと考えています。いろいろと独自に検索していく過程を通すことで、楽しみながら知識が広がり、自分なりの知見を持つことが出来ます。あっちゃんの動画に時間を使うと充実感があるので病み付きになる人の気持ちが分かります。
お問い合せ