書類整理で不動産業の変遷を懐かしむ
新年度がスタートする前に終わらせて置くのが一般的なのでしょうが年度が替わろうが季節が刻々と足早に進もうが我が社の場合はそんなことほとんど業務には関係ありません。昨日、なんとなく思い立ってよっこいしょとしばらく放置していた書庫の整理に手をつけました。
取り組んだのは用紙類を保管するスチール棚です。封筒やらなんやらの定位置になっています。ほぼ毎日この棚を使っていますが使っている段は結局はいつも同じ場所ばかりです。9段ある棚のうち数段が1年に1度も開閉する必然性がない、文字通り開かずの場所になってしまったりしていました。探しものをする時に取っ手に手がかかる程度の存在感の薄さです。
それらの開かずの段の中でも特に用無しになっていたところがありました。そこには開業したころに全日から購入して準備した不動産契約に関する用具一式がありました。開業したあんなに昔のあれ以来、ずっと惰性で保存していたんです。
具体例を挙げましょうか。手書き用の重要事項説明書、賃貸借契約書用紙、それを綴じるカラー表紙、解約通知書、敷金精算書、入居申込書、売買の媒介契約書、当時新設された法律に呼応して準備した複写式定期借家契約の書式もありました。
また、別の段には店頭の窓などに貼りつけをするシール類や毎年参加した法定研修の研修済証、結局は使わなかった各種ポスター類。提携企業さんから渡されたチラシや関連用紙類、ゴミ分別の年度が古い手引き書や町内会入会をお願いしますという趣旨のチラシ。
またまた別の段には、まだ捨てちゃうには惜しいけど、かといってお客様には使用できない微妙に痛んだ封筒や紙類・・・。宅急便とかの荷物が届いた時の結構丈夫だし大き目で防水タイプのあの手の入れ物。
またまたまた別の段にはもうとっくにやめていますが契約していた当時はどさどさ溜まりまくっていたアットホームさんが3日に一度届けてくれていたあの手の物件資料。B4の用紙の束です。アットホームさんの物件資料をなんで後生大事に保存していたのかというと、お昼ごはんを食べる時のランチョンマットとして使用しているんですよね。ちょうど良い大きさなんです。新しい用紙だと勿体ないでしょ。これを敷いて食事をすればいちいち食べこぼしやお茶のしずくが垂れたとしても机を布巾で拭く必要がないからとても便利なんです。じわじわと減ってきてもう残りはほとんどありませんけどね。あ。この段は使用中なんだから無問題か(笑)。
片付けをしながら西暦2000年の開業当時、約22年前の時空に脳内が舞い戻りました。あの頃こんな風な道具で仕事をしていたんだよなあってね。不動産業界のミニ博物館を探索するような気分になりました。
あの当時はまだ不動産賃貸借契約書の用紙はワープロパソコンの時代ではありませんでした。どうやっていたかと申しますと定型用紙に手書きして、それをコピーして数冊にして使用していたものでした。
レインズの物件登録をするためには不思議な特定用紙があって・・・。あれは結局トライしないうちにパソコン入力に変わったため経験せずに終わってしまいました。毎朝ものすごく長い長いレインズから流れてくるファックス用紙と格闘して新しい情報がないかな、みたいにワクワクして眺めたのも今は懐かしい思い出です。
結局この棚、片付けに成功したと思います?
それとも結局元の木阿弥だと思います?
ふふふ。この件については内緒にして置きます(笑)
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