女川2号機再稼働合格
東北電力が再稼働を目指している女川原発2号機について原子力規制委員会が事実上の合格証に当たる審査書案を了承したとのニュースがありました。福島原発事故後、原発事故の被害の恐ろしさから「原発イコール悪」、断固止めなくちゃ、という思考回路だった時期が私にはあり、このブログでも主張して来ておりました。
あれから8年が過ぎました。私なりの変化があります。怖い、という気持ち、事故が起きたら大変だから、という純粋な気持ちだけで世の中が回っているわけではないというもっと俯瞰した視野を得たという実感があります。
反対派の意見がすべて科学的根拠に基づいていると妄信するのはどうも違うようだ・・・。とある時期から強く疑い始めました。そもそも核爆発したら枯れ木、不毛の地になるとイメージが作られているけど、それって本当かなあ。と。
福島ではイノシシやネズミやいろいろな生物が人間の入らなくなった地域で元気に走り回っているじゃないか。原発の中の放射線が思いっきり高い場所でも藻が繁茂しているという記事もあるし。
立入禁止区域のイノシシや動物たちが奇形だとか病気が顕著に表れて死体だらけになっている映像なんて見たことがないし、上空を通過して飛んだ鳥たちになんらかの異常があったという事例も聞かない。どうも腑に落ちない時期がありました。
報道の雰囲気を鵜呑みにしていいものかどうか、疑いがあると思い始めた頃、賛成派はデータを表示して冷静な反論を開始。とっ散らかった?マークの頭を整理するために原発賛成の立場、視点からの著作を読んだりネット記事を見たり櫻井よしこさんの講演を聞いたりしました。ネットでも他国の原発の事情やエネルギー、軍事、経済事情などについての知見を求め視野を広げようと探しては読み思考を重ねるよう心掛けました。
その結果、今の段階の考えとしては再稼働を受け入れるのが国益と国際社会、そして完膚なきまで被災ししてしまった我が宮城県・女川地方を復興してくためにこれがベターであろうという認識を持ちました。原発再稼働に賛成する考えに至りました。
賛成できるようになった根拠の一つにこの8年間に積み上げた人的な努力を挙げておきたいです。あのまますぐに再稼働をするのと今では大きな違いがあると信じています。再稼働に向けてのとても厳しい意見がある中で、それに屈せず十分な安全対策を求めてこの8年間、東北電力さんや関係機関が積み上げたであろう努力を信用したいとの想いがあります。事故を起こすのも防ぐのも人間だとすればあの大震災直後でも住民の居場所となり守りきった女川原発を管理する東北電力さんの人材の力を信じたいです。
エネルギーの安定供給と地球温暖化防止、そして原子力発電技術の断絶を防ぐこと、技術の維持永続に必要な施設を有効利用できるように、決して油断をしないことを誓いぜひ立派な成果を上げられるよう県民の一人として期待しています。
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