原子力発電賛成が90%
東北電力の株主総会は「株主提案」である原発「反対」は否決されました。結果は見えていたとしても、どこかで期待していた人はたくさんいただろうと思います。賛成というか反対というか・・・。90対10でした。
質問者は福島の事故を受けて危険性や命の重要性を訴え原発廃止を求めていました。プルトニウムに関する国際世論の考え、何万年も危険が危惧される核のゴミ問題、それぞれに調査をし、よく考えた上で質問に立っていたようですが、会社としての方針を大きく変えるまでの力には至らなかったようです。
東北電力のエリアには青森県六ヶ所村があり、核の再利用にもかかわる地域です。作り出し、利用し、捨て去る・・・・。核燃料との付き合いをずっとずっとこの東北から追い出すことは困難です。
株主らは、巨大な賠償金の必要性までリスクとして捉えたとき、いったい継続がいいのか廃止がいいのどうか・・・。その双方を比較した具体的数字の根拠を求めて質問しましたが、本日、具体的に明確な説明があったとは認識できませんでした。
長い目での視点と、地域住民の安全確保・理解という課題があります。今回の東日本大震災の被災地として「世界に向けて脱原発をアピールし、株価下落から脱することができるのては?」という意見もありましたが、「判断は市場がするもの」です。
総合判断として経営陣としては原発については、このまま安全に努めながら・・・。さらに万全に態勢を整えるとしか返答の仕様がなかったようです。
NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」でヒロシマの原爆で恋人を失う女教師の慟哭が、今朝、映し出されていました。
「爆弾」ではありませんが、テロの危険による原発への攻撃を心配した声もありました。原子力発電は、安全利用を目的として、多くの人がその恩恵を享受しています。ですが被爆国であり、事故処理の終息が見えない今日、やはり「怖い」というのがこの地方に住むただの住民一人としての本音です。
低炭素社会を目指し、放射能を撒き散らしたのでは、どちらが地球を守り人類のためになるかわかりません。くれぐれも、世界中の原子力発電所の安全が確保されることをねがいます。本末転倒の事態にならないよう一層の努力と緊張感の維持が求められます。
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