あの時ねぇ。
「あの物件?。ああ、ある人から〇年前に坪〇万円で買わないかと、当時私も進められたんですよ。買おうと思えば私だって買えたんですよ。まっ。その気が無かったから買わなかったけどねぇ。けどあの時買っておけば今頃は〇〇万円は差額で儲かったはずだったんだけどねぇ・・・。」などと、残念そうな口調。
勧められた当時には、たいして魅力を感じなかった物件を、別の人が決意してそれなりのまとまったお金を出して購入して・・・。その後はなんと値上がり・・・。上手に売却をして棚ボタ的な利益を出した人のうらやましいほどの成功譚を耳にした人たちが反応する、しばしば聞く話です。なまじ、無関係なら心に漣は立たないはずなのに、知っていると一円も損はしていないのに、なぜかもったいない気分になってしまう・・・。
まとまった資産をお持ちの方たちは、不動産関係の投資話に乗らなかったことを残念に感じることはしばしばあることでしょうね。
でも、当時、必要ないと判断をし、ご本人が要らないと結論付けたのですから、「ご縁」がなかったのでしょう。
たまに、短期間に数回の取引が繰りかえされる物件があります。物件のその後の様子を観察していますと、いつしか、その土地とその場所を利用するためにふさわしい人に、ちゃんとその物件が手渡されていくように感じます。何度かの取引は、土地が落ち着きをとりもどし、力を発揮するための準備期間のようなものでしょう。
さて、最近の国際情勢のせいか、素人が行列を作ってお店に売りに行く光景まで出るほど、「金」の価格がとても値上がりしています。あの時売れば・・・。と思うかどうか?買いの反対もありますからね。売りのタイミングを計るのもけっこう同様の世間話になりがちです。
「あの時、あそこの場所を坪〇万円で売ってくれっていわれたんだよ。でもねぇ。」って。高い時はもったいなくて売れませんよねえ。もっと上がるかもしれないから・・・。安いときも、もっと下がるかもと期待して待つし・・・。どちらも判断はとても難しいです。
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