孤独死補償
狭い道路を歩いていたら、小学生の男の子から突然声をかけられました。「あのお・・・。チョウチョの死骸がそこにあるんですけど・・・。」と。指さす先を見るとモンシロチョウの一対の羽の片方が水たまりにくっついていました。すでに動きはありません。誰彼かまわず、この衝撃を話したくなったのかもしれません。もともと、モンシロチョウが苦手な私は、一瞬たじろぎましたが、とりあえず大人としてひるむわけにはいきません。
私「寿命なんだよ。季節だから。」
小学生「8月まであんなに元気に飛んでいたのに。」
私「仕方ないの。いつかは、死んじゃうの。」
生まれたら必ずどんな生き物も死ぬ時が来ちゃうの。という言葉は飲み込みました。
小学生は、チョウチョを拾うでもなく、なごりをするでもなく、私よりやや遅れ加減に通り過ぎました。気にかけた発言の割には、あっさりとしていました。やや神経を使って相手をした私って・・・。もしかして、小学生にからかわれたの?
仕事的な死に関する話も、本日ありました。いったい、今日の話題って・・・。秋は寿命を意識させるのでしょうか。
「孤独死に関する補償を10月1日から・・・。」と日本共済さんからお電話をいただきました。近頃なにかと話題になることもあり、時代の要請を反映したものですね。パソコンで内容を確認しましたら、下記の文章がありました。抜粋します。すでにご契約中の方も対象となるそうですので、ご入居者の皆様やご家族様にお知らせいたします。
※一人暮らしの入居者が入居物件内で孤独死したために発生した遺品整理費用、清掃・消臭費用、修復費用を30万円まで補償します。◆補償を拡充しても保険料は据え置きです。◆既存契約も10/1(月)以降の死亡事故であれば補償の対象となりますので、孤独死が発生した場合はご遺族にご説明のほどお願いします。※
万一必要となってしまったら、ご遺族は費用がかかりますから、このような補償があるのは助かります。業者さんの領収書などが必要となるようですから、ご自分で片づけをする前にどのような対応が適切かご確認をお勧めします。
あたらしい補償を使うことなく、賃貸物件から退去していただくのが理想です。もしも、人間の時だったら・・・。私は小学生にどのように答えるのでしょうか。わかるはずもありません。さらりと通り過ぎるはずもなく、仕方ない状態に至るまでの、そこでお迎えが来た人の、長い道のりがどうだったのかを、きっと考え、ふさぎ込む気持ちになってしまうに違いありません。
寿命を全うする舞台も時期も本人が選ぶことはできません。ですが、大家様やご遺族のご負担が軽い場所、ご本人が安らかに逝ける場所であることを切に願います。
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