風花
数日温かい日が続き油断をしていたら、やはり冬は冬です。寒さが当たり前ですがきました。昨日、降るでもない雪が舞う光景を見て、関東からおみえになった先生が「仙台ではこの状態を風花というのですか。」と実にきれいな問いかけをしてくださいました。
何年振りでしょうか。人との「会話」で風花。という単語を耳にしたのは。いえ、人との会話で風花、と現実にそこの空気中に舞う白い物体をそう呼ぶ人(異性)と会ったのは人生初かもしれません。さだまさしさんの歌で「♪風花がひとひらふたひら」という出だしのものがありそれで風花、という言葉を知った若かりし日がありました。みるみるうちに冷えた空気に清浄な魂が宿り、なにやらすがすがしい気持ちに満たされました。
文章で風花という用語は確かに幾度かは見かけていることは間違いありません。頭の中でイメージしていた風花と重なりました。まさに昨日の朝、街中の冷え込んだ空気中をさまよい身のあたりを厳しくもなくさりとてやわすぎもせず取り巻き漂う粒の形状や雰囲気はきっと風花というものなのでしょう。
しかし残念ながら私の日常では雪は「雪」と呼ぶ程度です。雪以上でも以下でもない。ボタ雪、粉雪くらいの表現差はたしかにしたりもしますがそんな程度がせいぜいです。区別をつけないで、ひとくくりに雪。と呼び慣わしています。雪の呼称がたくさんあることも知ってはいても使いこなせていません。滑って転ばないためと寒さ、濡れ対策警戒警報の一部くらいの表現しか扱いもせず注意もしていななかった今日この頃のすさんだ語彙の貧弱な生活だったことに突如気付いてしまったわけでした。
とっさの美しい日本語に、対する準備ができていません。(汗)。こちらのふがいなさよ・・・・。私は真っ正直に「うーん。どうでしょう。仙台で耳にすることは少ないですねえ。」などと。無粋とはこのことです。自分の周囲の人だけがそうのなかもしれないのに。風花を日常に使っている風を装うこともできずに答えてしまいました。あの会話の流れですと「そうですねえ。」などともっともらしく受けていれば違う風流が広がりを見せたでしょうに。もったいなかったです。
人生二度目に風花とこの現象を呼ぶ風流な男性にお会いし会話できる日は果たして来るのでしょうか。なんと言いましても雪があの状態で、自然な流れでその風花について会話するという季節と天候と世間話の3点セットのタイミングが不可欠です。半世紀かかってやっと一人だったのですから、二度目の会話は宝くじ当選なみに難しいこと!?。
男性諸氏のみなさん、ぜひ冬のときめき用語として身近な女性との会話にこうした雪の違いを話題にしてみてはいかがですか。教養ある落ち着いた雰囲気が醸し出せて、ぐっとモテ度がアップすること請け合いですよ!!
コメント一覧
No.11627 嘉子さんのコメント 2015/02/02 16:21:37
りゅうさんコメントありがとうございます。カザハナも誤読をすればフウカと読めます(笑)。
No.11625 りゅうさんのコメント 2015/02/02 14:15:15
風花・・・知らなかった。これじゃモテないですね。ま、いいいです。こちら風化しつつあるのだから。
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