予想以上のワンサイド
6日(日曜日)の、世界タイトルマッチのこと。
井上尚哉選手が、プロ6戦目の日本記録で、世界チャンピオンになったのですが、大方の予想は、「井上選手のKO負け」か、良くても「井上選手の判定勝ち=アウトボクシングで逃げ回って」という感じでしたね。
(ボクシングマニアが集まるサイト参考)
が、現実は1ラウンドから井上選手がチャンピオンを圧倒して、過去5戦と同じように、相手のパンチは当たらないのに、井上選手のパンチだけが当たる。
たまに、相手のパンチが当たるのは頭をつけ合った接近戦だけ。
要するに普通に対峙したら、相手にならないという試合でした。
いわゆる、ワンサイドゲームですね。
ボクシングにさほど興味がない方だったら、井上選手の方をチャンピオンだと思ったことでしょうね。
それほど、実力差があったという訳です。
過去、「何年に一人」とか、「デビュー7戦、8戦で戴冠」という選手が何人もいましたが、井上尚哉選手は、確実にそれらの選手と、物が違う。
長谷川穂積チャンピオンが防衛街道を驀進していた頃には「同じ時代に生きていて良かった」と思った物ですが、今回は、それ以上の衝撃ですね。
相手が攻撃してこないと、井上選手のジャブ・ワンツーからコンビネーションが飛んでくるし、手を出せばパンチを外されてカウンターを食らう。
今回も含めた6戦は、相手が日本ランカー・世界ランカー・チャンピオンであるにも関わらず、「素人とプロ」ぐらいの違いを感じました。
若いときに、多少格闘技をやっていたので、自然と格闘技が好きな友人が周りに集まるわけで、中にはボクシングの4回戦選手もいましたが、遊びで手を合わせても、相手の身長が私より10センチは低いのに、彼のパンチだけ届いて、私のパンチは、かすりもしなかった。
4回戦の選手のパンチは、8回戦・10回戦の選手にかすりもしない。
わずかプロ6戦なのに、世界チャンピオンのパンチが当たらないのは、本当に驚異だとしか言いようがありません。
同国民ですから、どうしても日本人選手に肩入れするし、多少はひいき目に見る物ですが、井上選手は、過去期待されたホープと「別次元」ですね。
次回の試合が、今から楽しみです。
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