負けた相手が引き立つボクサー=井上尚哉
ボクシングフリークから見たら、1ラウンドで結果が見えた試合。
始まるまでは、圧倒的な差がないと思っていたけれど、井上圧勝を予測した人達は、やっぱり見る目があるのでしょう。
日本タイトルでは、負けた田口良一が光った。
で、その後世界タイトルを取って、数度防衛も。
今では、安定王者になっている。
田口も井上との対戦経験があってこそ、なのでしょうね。
あれより強い選手とは、当たる可能性ありませんから。
河野は薬師寺同様、軽やかなステップワークというよりドタドタとバランスが悪いながらもスタミナで相手を削っていくタイプなので「ひょっとして」という希望があったけれど、いかんせんスピードに差がありすぎた。
加えて「技術」。
左のダブルなど、意表を突いたパンチは当たるが、二度目はない。
要するに「出会い頭」のパンチしか、今の井上は倒せないでしょう。
右ストレートも井上は貰っていましたが、全体的なディフェンス技術は、もはや芸術の域と言っても良いでしょうね。
1発も貰わないなんて、マンガの世界ですから。
相手も、元チャンピオンだし、多少の被弾は当たり前。
ただ、貰った数と威力に決定的な差がありましたね。
見方によっては、格が違って面白くない試合と見えるかも。
私は、河野のファイティングスピリットが存分に出た、素晴らしい試合だと思いました。 実際、河野を讃える人も多かった。
井上は、自分も光り相手も引き立つボクサーですね。
井上の試合は、やっぱり「プロ」の試合。
見ていて面白い。
パンチ力やディフェンス、インサイドワークと、総合的に魅せてくれる。
今日の内山にも、是非魅せて欲しいものです。
借金で死なないために
日本貸金業協会の統計によると、借金の原因の半分弱は「趣味・娯楽」。
何の生産性もなく、利益も生まない種類の出費ということですね。
そして終わった後には、返済だけが待っている。
今の世の中「食費」「学費」「家賃」その他のために借金する人が沢山いることを考えると、誰の背中にも生活苦が迫っているのかもしれない。
喰わなければ死ぬし、家賃が払えないと追い出される。
「趣味・娯楽」は、一番借金してはいけないジャンルの出費だと思う。
何より、他の項目に比べて「我慢できる可能性」が高いのだから。
明日ゴルフに行かなくても、ハワイへ飛ばなくても死ぬことはない。
一番の基本は「自分の金で遊べ」ということでしょう。
ギャンブルにしても、別に悪いとは思わない。
我々が少ない小遣いの中から、パチンコに行くのは、生きていくためにあってもよい種類の「ムダ」なのだから。
それを「金を借りてまでやる」から、生活が破綻する。
今年も、あと二日余りだけれど自殺者が増えるだろう。
中には、努力や節制では対処出来ない理由があるかもしれない。
「遊びの借金」が返せなくて死ぬのは、余りにも悲しい。
ボクシング=井上対河野(敬称略)
勝負の予想は難しいですが、河野選手には「オイシイ」話ですねぇ。
負けて失う物は、なにもない。
勝ったらチャンピオンベルトと名声&再評価が得られるのですから。
この意味で、井上選手は「圧倒」しないといけませんね。
そして、それができるでしょう。
力を計るときは、誰でも
1,スピード
2,破壊力
3,ディフェンス力
4,インサイドワーク&引き出しの多さ
5,スタミナ
6,経験
ぐらいは思い浮かべますが、対人競技は「相性」も大きいですよね?
タイプで言えば「辰吉対薬師寺」の、実力差が大きい版でしょう。
華麗な井上選手と、無骨な河野選手。
大きな違いは、井上選手のディフェンス力は辰吉とは比較にならないこと。
ボディとカウンターも、段違いと見て良いと思います。
という訳で、井上選手が拳を痛めてもチャンピオンの大差判定。
KO負けがない河野選手ですが、中盤までに井上選手のKO勝ち。
それが順等な予想でしょうね。
先に書いた指標で、河野選手が勝っているのは5と6だけですから、、、
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