2022/04/29 8:47:57

保証金3千万円預かったのに、破産、、、

私が20年前に、脱サラして天神橋筋商店街に戻ってくる、まだ前のお話。


当時は、携帯電話ショップ全盛でした。
今はあちこちにあった携帯電話ショップが、大阪市北区で言うと、ほぼヨドバシなんかに集約されて、よほど体力があった一部の店舗しか残ってないですね。


特に「ドコモ系」が、そんな感じ。


その当時は、日本の景気全体も好調でした。
天神橋5丁目や6丁目あたりでは、10坪ほどの店舗物件であっても、当時ときめく携帯電話ショップなどの場合は、保証金3千万円など、普通の相場。
今は保証金は、当時の1割から2割ぐらいでしょうけれど、以前は「百万円単位」などということは、なかったですね。


で、大きな保証金を預かった家主は、どうなったか?



銀行預金や郵便貯金の利息も良かったから、「定額貯金」なんかに預けていた人は150%ぐらいになったりしてました。
がしかし、、、
「預かった保証金をそのまま定期預金等に預ける」というのは、事業者としてはどうなんでしょうか?
新規事業に投資したり、金融商品にカタチを変えたり。
普通におられたのはないかなと、思います。


保証金を預かって「飛んだ」人。
それは、預かり保証金で大きな買い物(消費)をした人ですね。
換金性の低い消費財と買ったり、旅行や飲食に費やした人たち。
当時は「保証金を消費しても、次に入るテナントから、また入る」。
ヘタすると、保証金の金額が増える。
そうも考えられていた時代でした。


そうして「消費」した人はどうなったか?
次のテナントがなかなか入らないばかりか、保証金相場は大きく値崩れするとともに、賃料自体も下がってしまいました。
となると、出ていくテナントさんに返金する原資が、ないワケです。
金融機関から借り入れできない場合は、所有資産の売却しかありません。


当時、ビルを4棟所有しながら8棟まで買い増しして、持ち回り保証金の返金に耐えられずに、全部手放したオーナーさんとか、知ってます。
「今の状態が永らく続く」というのは、幻想ですね。


特に「良い状態」ほど長く続きません。
「良い状態」が一定期間あれば「悪い状態」になるときが必ず来るし「悪い状態」が長引いていても「良い状態」が来るとは限らない。
7匹の太った牛と痩せた牛のお話そのままですね。


私は「保証金」を預かる立場にはありませんけれど、せめて「返金対象部分」だけは、きっちり取り分けて、テナント様の退去に備えてほしいものです。







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