2023/09/13 7:52:34
自分さえ良ければ
数年前に見た映画「殿、利息でござる」。
その原作を読みたかったのですが、ちょうど昨日は町会バス旅行で、移動時間も短く車内で読むのに好都合だから、kindleを持参して、読了。
特殊詐欺やストーカーの例を挙げるまでもなく、世の中「自分さえ良ければ」というのは、今に始まったことではなく、いつの時代でもどこの国でもあること。
しかし、、、
世の中には、その「対極」に位置する方もおられる。
「無私の日本人」の冒頭話に出てくる、浅野屋甚内氏もその代表。
いつの時代も、世間のため「私財を投げうつ」人がおられる。
私見によれば「仏教精神」の賜物かと思いますね。
ご存じの方、多いでしょうけれど「六度万行」では、
布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧が唱えられていて、最初の「布施」というのが、文字通り他者に対する「ほどこし」のこと。
ことわざや標語は「守りづらいからこそ」という部分が実際ある。
私なんぞ、母上にやっている親孝行は当然のことなので、まぁ事務局をランチに連れて行ったり、普通ゴミの日に2階の事務所から降りて行って、早朝回りの清掃をする程度の「布施」しかできていない。
それでも、やらないよりは「マシ」でしょう。
また「布施」や六度万行を知っていて、一部なりとも実行しようという考えがあるかどうか?も、結構違うような気がします。
人に施す「布施」どころか、他人の財物を何とか少ない労力で奪ってやろうという輩が多いからと言って、別に悲観することない。
自分や近親者に「布施」の精神が少しでもあれば、そしてそれがいくばくかでも広がっていくのであれば、まだまだ世の中捨てたものじゃない。
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