溜まった家賃は入らない
3ヶ月分以上滞納になれば、まあ入金は難しいですね。
近隣家主さんから良く家賃滞納の相談を受けますが、3ヶ月も4ヶ月も或いは1年以上も溜まってから相談に来られる。
家主さんが通いで、家賃を溜めた人のすぐ傍で事務所を構えているのに、自分は朝が早いから仕事が終わったら帰宅する。
夜に訪問したことなどない。
これでは、家賃など回収不能ですね。
家賃の考え方は「食事」と一緒だと思ってください。
1食抜いても何とかなりますが、1日抜くと耐えられない。
ですから家賃が1日でも遅れたら、すぐに訪問(最低でも電話)して、入金日の確約を取ることです。
「確約を取る」というのは、文書を作成して、いついつまでに全額必ず入金しますという書面に、署名捺印してもらうということですね。
期日は1週間以内が良いでしょう。
それで万一入金しなければ、再び「確約」を取りますが、2回目の書面では、入金がない場合は、月末までに必ず退去しますなどの一文を追加しておくべきですね。
後日「言った言わない」を防ぐためにも、邪魔くさいですが文書を作成して、「署名捺印」してもらうことが大切ですね。
入居者が、まあまあ普通の人間であれば「やいのやいの」と催促されるのが鬱陶しいので、払ってくれるものですけれど、督促しないとか、1回督促してほったらかしにしてしまうと、ズボラな人だったら支払わないでしょう。
家主業は、黙って待っていたらお金が入るものではない。
それなりの労力が必要だということですね。
1回目の署名捺印でも入金がない場合、保証人の所へ直接訪問して、先の書類を見せて支払って貰うぐらいの意識がないと、これからの時代、家主業は難しいかもしれません。
滞納家賃が回収できるボーダーラインは、せいぜい2ヶ月分まで。
いままでまともに払えないのに、溜まった分を一度に払ってくれる可能性などありませんから、溜まった分は当然分割になるでしょう。
要するに、初期に手を抜くと後が大変だということですね。
催促して上げるのは、借主さんのためでもあります。
家主さんも、随分高齢化して来ました。
自信がなければ、不動産業者さんに管理を一任する方が良いかもしれませんね。
100室までぐらいだったら、街の小さな不動産業者さんでも十分相談に乗ってくれるはずです。
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