2012/01/09 10:40:42

仲介業は斜陽産業なのか?

10年余り前に開業したときに、「いずれ賃貸の仲介手数料は無料になる」と思っていましたが、ぼちぼちと「手数料ゼロ!」のお店が出てきましたね。
結果的には、私の所のような「独立店舗」は閉めることになり、事業として成り立つのは、一部の有名チェーンのみになるでしょうね。


残念ではありますが、コマーシャルの力は侮れません。
お客さんの数が減ると、通常から来店客の多い有名店でも対応が良くなりますから、好循環になるでしょうし、極端な話「おこぼれ」を頂戴しているような店舗にまで、お客さんが回ってこなくなる。
親切さなど、差別化する以前の問題として、堅固に立ちはだかる訳ですね。


自宅前の通りに、「写真プリント」のお店が500mほど離れて2軒あったのですが、一つは先月閉店して、残りも3月には閉められます。
賃料の高い天神橋筋商店街からは、ほぼ全て撤退しました。
銀塩写真のように、まずは現像し、それから大抵は全部一旦プリントする時代から、現像がなく、好みの数枚のみをプリントする時代になった上、自宅でプリントしても、一見大差のない仕上がりが期待できる。
事業としては、デジカメの出現から、先行きが決まっていたと言えるでしょう。


売買の仲介は?
こちらは、「直接取引」の危険性がより認識され、実際に多くの事故が起こって、「やっぱり仲介が必要だ」と回帰するまでは、一旦CtoCの取引が隆盛になるかもしれませんね。
実際、賃貸の場合「手数料ゼロ」で、実質的に仲介業の役割を果たし、事務手数料を取りながら、「貸し主と借り主の直接契約をサポート」などと言って、ダイレクトな契約を取り扱う所もあります。
仲介業者に依頼しても、自分でやっても、なかなか空室が埋まらないのであれば、直接エンドに対してもっと積極的にアピールする家主さんも増えてくるでしょうね。
管理会社さんが良くやっているように。


結論として、不動産仲介業は「斜陽産業」であると私は思います。
人口の年齢構成からみても、じいちゃんや親より、子供や孫の方が少ないのですから、物件を相続し、別段売買のお世話になることもない。
極端な移民政策を推進して、大きな単位で人が流入するようになれば話は別かもしれませんが、豪腕型の政治家でも出てこない限り、今後20年30年では変わることもないでしょう。


65歳でリタイヤしたいので、あと13年は食べていける程度に案件があれば良いと思いますが、それもひょっとすると難しいかもしれませんね。
間違いなく言えるのは、これからは「コンサル力」が必要になるし、物を言いますから、業界団体から送られてくる書類を今までのように、見出しだけみてゴミ箱送りにするのはやめて、少なくとも全部に目を通すことから始めないと、取り残されるのは間違いないようです。






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