2012/08/30 11:29:10

あべのハルカスに思うこと

「あべのハルカス」高さ300mらしいですが、不動産業者としては、延べ床面積の方が気になります。
30万uちょっとぐらいですね。

http://www.abenoharukas-300.com/outline/about.html
(ソース)
で、オフィス用途の面積が、6万u少し。
20坪のオフィスであれば(実際は50坪以上の力がある会社しか入らないでしょうが)1,000室余り。
となると、近隣のオフィスビルでザックリ考えてみるなら、床面積300uで7階建てのオフィスビル「30棟分」が、新たに出現するということですね。

それだけの入居者が、他所から来たり、新たに出来たりすることなど、考えにくい。
既存のオフィスビルから、お引っ越しということでしょう。
下手をすると、先の7階建てオフィスビル30棟が空室になる訳ですね。
当然、周辺賃料相場にも影響がある。

これは、梅田周辺の高層ビルについても同じですが、梅北には一定築年数のオフィスビルが結構あります。
そこから、新しいビルに流れる事も多いでしょう。
高層ビルが繁栄して、周辺はゴーストタウンということにならなければ良いのですが、、、、、、
というのも、これから巨大資本が建てる高層ビルであれば、レストランは勿論、病院まで入りますから、生活がそこで「完結」してしまう。
地上数十階から、いかに高速とはいえエレベーターを乗り降りして、徒歩5分圏内のお店に食事に行くかどうか?微妙ですね。
結局、お金は「そのビルの中だけ」に落ちる。

繰り返しますが、「人間や会社」が、新しく出来た高層ビルの応じて「突然増加する」ことなどありえない。
どこからより、移動してくるしかない。
絶対数に限りがある以上、新しいビルには、古いビルからテナントが移転し、古いビルには、さあ「誰が入るのか?」ということですね。
永らく空室になる。
賃料相場が、それを見越してすぐに下がる。
もっと古いビルからテナントが移転してくる。
一般的な零細不動産業者が、高層ビルのテナント仲介をすることは、ほとんどあり得ない。
「高層ビル」がもてはやされる中で、泣く人が出てくる訳ですね。

結局、「公金や資本」は、持っている人のために使われて、持っている人に還元されるという、昔からの流れが変わっていないということでしょう。




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