2014/12/28 11:36:39
相続税対策で失敗する人
相続税対策。
不動産業界関係者だったら、「マンション経営」が一番手っ取り早くて、効果が上がることぐらい誰でも知っている。
そして、誰がやっても相続税対策になるものではないことも、知っている。
7〜8年前か、もう少し前のこと、家内の実家から「マンション建設」の相談を受けましたが、「やめた方がいい」とアドバイスしました。
何しろ、場所が三重県の田舎です。
大企業の、二次・三次下請けの工場があるので、土地の人以外にも需要がありそうなものですし、実際満室の賃貸物件もありましたが、リーマンショック。
空き室だらけの地域になりました。
このケースは、比較的誰でも想像がつきますけれど、「都会である」「駅から近い」などの条件が揃わないことには、そしてマンションを引き継ぐ人に、経営センスか人脈がなければ、結局失敗するでしょう。
「どこに建てても、相続税対策になる」訳ではない。
なったとしても、一時的なもので、場合によっては、相続税以上に「大損」することも、しばしばでしょうね。
また「一括借り上げ」で、だまされる人も多い。
建てるとき、入れる時、リフォームの時と、何度もマージンを抜かれる。
そして、「何十年!」と謳って契約したとしても、必ず「中途解約条項」で、抜け道が作られているし、そもそも借り上げ企業が、この先ぞーっと存続するかも、疑問な訳ですね。
目先の利益につられて、あたら先祖伝来の土地を手放すことはない。
人口は減るし、郡部ほど加速度的に減る。
そこにマンションなど建ててはいけません。
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