住まいのテーマパーク 『総合住宅展示場』について
35年間ハウスメーカーで勤務してきた中で、27年間は総合住宅展示場で接客しながらの営業勤務でした。
27年もの間、モデルハウスで接客しましたので、かなりの数のお客様と面談したことになります。
総合住宅展示場とは、複数の住宅会社のモデルハウスが一堂に集まる住まいのテーマパークです。その規模は、中国地方では5棟から6棟くらいのものから、30棟のモデルハウスが立ち並ぶものまであります。
お客様は、その中からランダムにモデルハウスを選んで見学することになりますが、大半のお客様は、建物の見た目や知名度のある住宅会社で選ばれます。
モデルハウスは、とても大きくて豪華で、室内は最新のハイグレードなキッチンやサニタリー、一級品のインテリアを備えていますので、玄関に入った瞬間から夢の世界にいるようです。(実際そう思わせるように作っています。)
そこで、美味しいコーヒーやお菓子が出てきて商談しますので、ひょっとすると冷静でなくなっているかもしれません。
そこで、モデルハウスの営業マンが住まいの夢を語り、お客様も新しく建てる家の希望などをいって、マイホームの計画は進みます。
と、そこまではいいのですが、、、
ところで、あなたが話をしている住宅会社は、あなたの希望を予算内でちゃんと収めてくれていますか?
あなたのマイホームの夢を叶えた上で、予算内で収めるためには、
@もともと予算内で収めることの出来る住宅会社。
A上記を達成するためのスキルを身につけた営業マンを、相当数抱えている住宅会社。
のどちらかをあなた自身で見つけて、打ち合わせをしないといけません。
それでは、どうやってたくさんあるモデルハウスの中から、自分の予算内で建ってくれる住宅会社を選んだらよいのでしょうか。
あなたの予算に合う住宅会社は必ず存在するのですが、数ある会社の中からあなたにピッタリな会社を探すのは至難の業。
しかも予算に合う住宅会社を探すために、複数の会社と打ち合わせをするには、膨大な時間と労力がいります。
そこで、長年モデルハウスで接客した私は、ある考えに行き着きました。
その考えとは、
自分に合ったマイホームを建ってくれる住宅会社を探したいのなら、最初にモデルハウスに行ってしまうと、残念ながら見つかる可能性は、かなり低くなってしまいます。
実は、自分の予算を理解せずにモデルハウスに行くという行為は、運にまかせて住宅会社を選んでいるということなのです。
「失敗しないマイホーム購入術 その1」 につづく
『京里不動産』開業の想い
大学卒業後、昭和60年にハウスメーカーに入社しました。
最初の赴任地は岡山市内の営業所で、そこから20年勤務して、その後転勤で広島県福山市に来て9年、次はまた岡山に戻って4年、そして愛媛県新居浜市で2年の合計35年間一戸建て住宅の営業をやりました。
今まで住宅の営業に携わってきて、思う事がありました。
それは、ハウスメーカーの家をとても気に入っているのに、予算がオーバーして断念してしまうお客様が年々増えてきた事でした。
たしかに、ハウスメーカーの家は耐久性に優れて高品質なので、購入したお客様の評判はとても良くて、たびたびお客様の兄弟や親戚、友人を紹介していただきました。
しかし、数年前からハウスメーカーの方針で高級住宅を主に扱うようになったので、予算が合わないお客様も出てくるようになりました。
営業マンである私は、当然自社の建物を売ることが仕事なのですが、お客様によってはこれ以上予算を上げて住宅ローンを組むと、今は大丈夫でも将来ローンの支払いに苦しむかもしれないという事が、長年営業をしていると分かってきます。
その時は、お客様にちゃんと理由を述べて、お断りすることもありました。
お客様の受け取り方によっては、「家を建てる相談に来たのに、断るなんて」と思われる方もいて、多少ギクシャクする事もありましたが、今思い返しても、間違いではなかったとおもっています。
そこで、マイホームの予算がオーバーして家を諦めたお客様のために、なにかお手伝いが出来ないものかという思いで『京里不動産』を開業しました。
私自身がそのような考えなので、営業手法としては、一般の不動産屋さんとはちょっと違います。
京里不動産では、家や土地などの不動産物件をオススメする前に、お客様には
『一番最初にしないといけない、とても重要な事』
がありますので、まずはそちらから打ち合わせをスタートしていきます。
『住まいのテーマパーク 総合住宅展示場について』につづく
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