土地の有効活用-3
年末に計画が急変した。いい方向に進みはじめた。課題となっていた建築基準法の北側斜線制限での平均地盤面の高さが国土交通省の指針活用で解決したのである。
これには、建築確認行政の責任者の協力と参考計画での意見を求めた大学教授の参加があり、十二月の二十八日の年内最終会議で答えが提示されたというもの。
建築基準法の平均地盤面は隣地との高低差がある場合に適用されるものであるが、三パターンを考えていた。まず、北隣地の地盤と南上部の宅地との差の平均。次に、北五メートル上の擁壁との差の平均。最後に設置する鋼管杭の根元からの差の平均であった。
今回の解釈は、最後の鋼管杭と上部宅地との中間とするもので、十分計画が可能となったわけである。あとは、南にある道路との斜線制限と北側への日影規制をクリアすればいい事になる。
現在南道路側には、桜の木が十数本植っている傾斜地に基礎杭を打って鉄骨の人工地盤を設置する計画がいよいよスタートする事になる。そこに建物が完成すれば、桜並木や高知市の街並みが眺望できるいい環境になる。
昨日から、コスト面の検討にはいった。この地域に建築可能な用途の一つで、共同住宅の間取りを検討中。計画が進む中で、自分が利用してもいいし、または、投資物件としてもいい。さらには・・・とアイデアが膨らんでいる。
土地の有効活用-2
傾斜地を活用する計画を進めている。四十年前の宅地造成でできた埋め立て盛り土部分は、四十五度くらいの傾斜で雑草が生えた状態になっている。この箇所の有効利用の相談を受けたのである。
ただ、現状の盛り土を取り除く事は宅地造成にかかるためできない。また、安定している風景を変える事で近隣からのクレームが予測される。さらに、建築基準法の規定が厳しく、いくつもの壁にぶつかっている。
数え上げるとこなしていく課題は多いのだが、やりがいはありそうに思える。それは、価格の無いいわば無料の土地に価値を付け加える事になり、気づくと収益にもつながるに違いないと皮算用もしている。
さて、年末年始を返上して計画を立ててみよう。明日は、行政の仕事納めとの事で、午前中に詳細の確認をしておこう。その上で、正月は具体的な事業計画に取り組もう。
農道・水路-6
平成二十八年の六月からはじまった特殊な鑑定は、山路に昔水路があったかどうかを証明するという役割だった。十二月の中旬に行われた裁判で資料の提出と意見書の作成を行う運びとなった。
「ここには水路跡はありません」というもので、利害の異なる者の土地なので掘り起こす事が出来ないという課題を、科学機器の利用でクリアした事になる。
ただ、これで終わりではなく、地質調査の専門家の資料を法律分野の専門家がどのように意見書にまとめあげるか、それに対してどのような反対意見がでるのかが注目される。
まあ、それにしても地中レーダ探査という分野の進歩にはおどろかされる。今年の特殊な鑑定体験から関心が深まり、道路陥没事件から後の報道で車に装置を積んで調査している様子は印象的だった。
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