オトクさよりも「リスクの大小」で選ぶ!
雨があがって晴れたのはいいんですが、
くしゃみが止まりません…。
ま、元気出していきましょう!
不動産事務所リヴエスコートの杉山です。
先日、中古住宅の問い合わせを頂いて、
お客様に内覧していただきました。
聞くと、
「賃貸アパートを探しているが、
返済が安いなら、買ってもいいかな…。」
との話。
この時期は多い話なのかもしれませんね。
ひととおり室内を見て頂き、
念のため購入費用の説明を、と思い、
お客様の収入状況を伺いました。
「今は非正規の雇用です。
実は近々、事情があって、
家族と離れて1人で暮らす予定で。」
家は買ったことがない様子で、
購入の諸経費や住宅ローンについては、
あまりご存知ない感じです。
賃貸と、
買ってマイホームとして暮らすのは、
根本的に違います。
まずそこを丁寧に説明しました。
賃貸なら、
毎月の家賃や光熱費ぐらいの負担で済みますが、
家を買う場合は、
ローン返済に加えて、固定資産税や家のメンテナスの費用も、
自分持ちです。
ご近所に迷惑がかからないように、
家や敷地の管理もしなければなりません。
と、ここまでは普通のわかりやすい話です。
このお客様の場合、
家族と離れて1人になって、「家計」が変わることになります。
収入と支出、新しくなるので、
そこを再構築する必要があります。
1人でも「家計」です。
独り暮らしがスタートするわけですから、
まずは軌道に乗せないといけません。
もし、買えるからといって、
家を買った場合はどうなるか。
新しい家計に合った住まいかどうか、
今はまだわかりませんよね。
そこは大きな「リスク」です。
ですから、アドバイスとしては、
まずは手頃な賃貸で様子を見て、家計(やりくり)を軌道に乗せる。
そして貯金をしながら、収入を増やす努力をする。
多少時間がかかるかもしれませんが、
今後は手頃な中古住宅物件が増える可能性が高いので、
家を選ぶ幅も広がるでしょう。
面談の後、
すごく晴れやかな表情で、
「そうですよね、よく解りました。
また今後も相談させてください。」
と言って下さいました。
不動産の売買や賃貸を業とする不動産会社としては、
「家計」まで踏み込んでお話をするのは、
お節介なのかもしれません。
ただ、
「リスク」を無視できません。
不安や危険性をできるだけ少なくする、
マイホーム購入を、お手伝いしていきたいですね。
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