「買う時」これからは必ず考えておくべきコト
皆様こんにちは!
不動産事務所リヴエスコートの杉山です。
今年もあと3週間程となりました。
ホント月日が経つのは早いなぁ…と思いながら、
今年の仕事を振り返ったりもしています。
家やその他の不動産売却のご相談が多かったのですが、
同時に、マイホーム購入のお手伝いもしている中で、
「買う時」今後は必須になるだろうと確信していることがあります。
それは、
「ちゃんと手放せるかどうか」を確認しておくことです。
事情による住み替えや、
離婚による財産整理、
相続不動産の不要によるものなど、
売却の理由は様々です。
マイホームを買う時は基本的に、
自分たち家族が快適に暮らせるかどうかが大きなポイントで、
その不動産の「出口」は考えてません(家の出口、ではなくて最終的にその家をどうするのかということ)。
売却相談があった住宅はほぼ、永住目的で買ってます。
無事売れた家もありますが、そうでない家もあります。
売りたくても売れないという状況は困りますよね。
そんな不動産が相続となったら、相続人も困ります。
家族の状況の変化、環境の変化、お金の事情など、
人生は何が起きるかわかりません。
人生をリスタートするのに、
売却しなければならない場合、それがちゃんとできるかどうかを確認しておきたいものです。
買う際は「重要事項説明」を受けて納得して売買契約を結びますが、
例えば、
・各法律に違反した不動産ではないか(建築基準法、都市計画法等)⇒違法な物件は市場価値は極端に低下、ローン利用不可だったり最悪の場合は売れない
・趣味嗜好が過ぎる間取りや仕様ではないか⇒売る際は買い手を探すのに苦労するかも
・極端に利便性が劣る場所ではないか⇒将来は購入希望者の絶対数が減る可能性が高く、やはり買い手を探すのに苦労する
・ハザードマップ等で危険区域とされている⇒自然災害が頻発しているので、そこに住もうと思う人は減る傾向(地盤が弱い場所も同様)
これらは、
自分が住むことだけを考えれば、自分が納得すれば良いのです。
でも「いつかは手放す」ことを考えたら避けるのもひとつの考え方です。
上記の要素がない物件なら、前回のblog、
老後はやはり「持ち家」が有利な理由で紹介したリバースモーゲージも利用しやすくなると予想しています。
もしくは、上記のネガな要素があっても相場より安く買えるならそれもアリでしょう(但し、自分の責任です)。
逆に、今後はあまり気にしなくて良さそうなポイントもあります。
それは、
孤独死や無念の死などの「心理的瑕疵」のある物件です。
このような物件を売買・賃貸する場合はそれを説明する義務があり、
売買価格や賃料を安く設定される傾向です。
ただ孤独死は、今後確実に増えるので、
珍しくなくなって心理的瑕疵のない物件との差は少なくなると思います(殺人等は別です)。
バブル経済時のように、
買った不動産の価値がその後確実に上がるなら心配しないのですが、
人口減少でそのそも不動産の利用が減る(地域差もあります)ことを考えると、
「出口」:手放せるかどうか も想定しておくほうが良いと考えます。
言い換えると、その視点を持った購入をするということ。
売りたいときの相場は予想は難しすぎるので避けますが。
売却のご依頼を受け、
やっとであっても無事売れて、安堵する売主様の顔を見ると、
買う時がホント大事だなぁ…と思います。
ただ、
買う時、嬉しさに水を差すような話はしにくいのが、正直なところです(^^;
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