2011/10/20 8:42:22
「飽き」が「秋」の有力な語源
日本各地秋が深まり紅葉前線も南下中です。
先日、妻と一緒に十和田湖、奥入瀬渓流と散策いたしました。
新鮮な空気を吸い紅葉真っ盛りの景色を見ながらの散策はとても感動しました。また、途中で食べたきのこ汁はおいしっかた。
「飽き」が「秋」の有力な語源だとは、にわかには信じられなかった。「飽きがきた」などと使われるのが一般的だが、それでは意味が通らない。広辞苑を開いて合点がいった▼「飽き」には「十分に満ち足りること」の意味があるという。なるほど秋はさまざまな食物がとれる季節だ。他に、接頭語の「ア」と、「ケ(食)」が転じた「キ」に由来し、コメの収穫期の意とする説もある。
「女心と秋の空」。秋の天候は変わりやすいことから、女心と重ねた。しかし、どうやらこれは「男心と秋の空」をもじった言い回しらしい。江戸時代の中ごろには既に「男心と―」が使われていたそうだ。
秋が物寂しさを伴うようになったのは平安時代以降。秋は日照時間が短く、暗いからではないか、古来の表現に、現代人が遠く及ばない先人の鋭い観察眼と豊かな感性を思う。
奥入瀬渓流と十和田湖の紅葉
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