彼女は何を思っていたの!
【馬コラム◇彼女は何を思っていた◇】 競馬から乗馬になって何を考えていたのだろうか?
私が乗馬調教に携わって人を乗せれるようにして、わずか2年足らずで彼女はこの世を去りました。
時々・・・人と同じように何かを考えながら思いながら食べたり運動したりしていましたが・・・
何を思って日々を過ごしていたのでしょうか?
馬の知能レベルは人の2歳ぐらい?とも言われているのできっと難しいことをいろいろ考えることはできないと思います。
しかし、、、きっと何かを感じながら、何かを見つめるその瞳と心は楽しいのでしょうか?嬉しいのかな?寂しいのかな?など、人はいろいろ思ってしまいます。
楽しいなら一緒に笑いたい・・・
嬉しいなら一緒に喜びたい・・・
寂しいなら一緒にいたい・・・
馬からすると人ってどんな存在なんだろう?
人を乗せて歩いたり走ったり。ご飯くれたり。
めんどくさい? 怖い? 落ち着く?
人よりも短い命だし、決して自由ではない暮らしやけど
彼女がが幸せだと思ってくれてたらよかったな。
私が口笛を吹きながら馬房に入ると、、、
私を呼ぶかのように鳴き声で答えてくれました。
馬と話してみたいと?友達になりたい?
こんな風に思うことで必ず心は通じると思う
でも、彼女はもぉ〜この世にはいません
座りっぱなしは腰にくる???
先週から腰の調子が良くない・・・
デスクワークが多くて・・・
座りっぱなしの姿勢がよくないのか?
痛みがましになって来たので
気になっていた土地の草刈りへ・・・
腰がもっと痛くなるかと思えば
あんがい調子いいみたい
座りっぱなしがよくないのかな?
腰や足などにも影響あるような感じ
しばらく休みを取っていいないので
午後から休業します。
馬のコラム第二弾!
【馬の命について考える】 馬の生態を詳しく知れば知るほど生死の判断についてとても深く考えさせられます。
主に競馬の世界が多いとは思いますが、予後不良という言葉をよく耳にすると思います。予後不良とは主に脚が骨折などにより回復が極めて困難で薬物を用いた安楽死の処置が適当であると診断された状態のことを言います。
競馬だけでなく乗馬の世界でも骨折はあります。なので馬の世界には常につきまとう言葉です。この言葉を聞くとほんとに悲しくなります。
自分が馬のことをよく知らなかったとき、なぜ骨折しただけで馬が殺されるんだろう?治療して救ってほしいと思ってました。もちろん今でも治してやってほしいという気持ちは常にあります。しかし馬の生態や、過去に安楽死を選ばず闘病を選んだ馬たちの悲しい最期を知ったとき、ほんとにどっちが馬にとっていいのかが分からなくなりました。
安楽死ではなく生きることを選んだ馬の中にも何とか持ちこたえた馬もいます。でも並大抵のことではなく、痛みによるストレスで大暴れしさらに大きな怪我をすることもあります。また他の疾病を患うことが非常に多いのです。
ある馬は骨折の手術に成功しましたが、術後の痛みに耐えかねて胃や腸に潰瘍を発症して大量の出血。そのショックで残念ながら死亡してしまいました。他にも骨折した脚と反対の脚を立ち上がる際に脱臼してしまい立ち上がれなくなり、やむなく安楽死となった馬もいます。反対側の脚にかかる負荷が大きく耐え切れなかったのかもしれません。
馬の脚というのはほんとに命と同じくらい大切なんです。
400kg以上ある体をあの細い脚で支えており、その脚の1つが使えなくなるということは立てない歩けないことに直結します。
立てなくても横になればいいんじゃないか?と昔思っていました。
馬が立って眠る理由の一つとして長時間横になることができないんです。重い体が内臓を圧迫してしまうためです。つまり横になれないということは馬は基本的に1日のほとんどを立って暮らしているのです。
立つことができない骨折だった場合は手術が施されますが、骨折の重度によっては手術しても回復が見込まれない場合があります。その末に予後不良という判断が下されるのです。
なんとか生かしてあげられないのかと思っていましたがこのような事情を知ったとき、あまりに馬のことに無知だったと痛感しました。
少し悲しい話でしたが、ぜひ馬のことを深く知ってほしいと思います。そして感謝と愛情をもって馬に向き合ってほしいと思います。
馬は体を動かすことが大好きです。ぜひ乗馬をしにいってあげてください!
きっと待ってくれています!
乗馬させてくれている馬たちが健康でいられるように乗馬後のケアをしっかりして、長く長く生きてほしいです。
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