2022/07/05 17:01:52
耳の痛いこと聞けるか
現内閣は国民の声を聴く内閣をモットーとするとのことでした。最近の話題は聞くことを否定しているような発言が注目されています。
さて、自身に当てはめても、苦言や意見(異見)を聞けるか。問われると躊躇します。
黒田長政(初代福岡藩主)のエピソードを紹介します。
城内で「異見会」という集まりを毎月開催。家臣達からの本音を聞くためが目的です。
別名で「腹立たずの会」と呼び、藩主は「いくら耳の痛いこと言われても腹を立てない」と誓い、会が運営されたそうです。
長政が得意そうに習いたての謡(能楽に合わせてうたう)を披露した時、皆が褒める中、「殿がへつらいやあ追従を見抜けぬなら当家の長久は望めません」と直言した者がいた。
長政はハッとして感涙を流し、「誤りを指摘してくれた。藩政に落ち度少なく藩も安泰だ」と喜んだそうです。(名将言行録より)
様々な人との係わりは避けられません。理のある意見には、どう胸襟を開き、「腹立てず」に聞けるか。
新たな生き方の課題を教えられました
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