2012/09/29 10:13:24

平成24年(ケ)第741号事件 続き

三点セットのなかから、現況調査報告書の「関係人の陳述等」を読みます。共有者兼占有者(持分5分の1)の陳述では、「・・全員が相続放棄・・」とあります。


ここで「相続」について、整理します。相続は、「死亡」(民法882条)によって開始します。「相続人」(民法第5編、第2章)は、被相続人に属した「一切の権利義務を承継」(896条)します。従って、財産(資産)も負債も承継することとなります。実際の相続の場合で問題となるのは、被相続人に属する資産よりも負債が多い場合です。この場合、相続人は「相続放棄」(939条)を選択することとなります。


詳しくは、裁判所HP ↓ 
http://www.courts.go.jp/saiban/syurui_kazi/kazi_06_13/index.html


この事件では、全員が相続放棄したため、「その相続に関しては、初めから相続人とならなかったものとみなさ」(939条)れ、法的には、相続人が不存在となります。そこで「相続財産管理人」(952条1項)が選任されています。


ふたたび現況調査報告書にもどって、相続財産管理人の陳述を読みますと、占有者は被相続人の共有持分については、特に権原なく事実上の占有をしていることがわかります。なお、占有者である被相続人の妻は、自己の共有持分により、「共有物の全部について・・使用」(民法249条)していると法的には評価できます。


もういちど三点セットに戻り、物件明細書を読みますと、「3 買受人が負担することとなる他人の権利」は「なし」とされていますので、占有者の権原主張を心配する必要はありません(任意の明渡しを求めるか、引渡命令の申立てが可能な事案と考えられます)。


来週は、相続が関係していて、本件よりもう少し複雑な事件を紹介したいと思います。


入札参加にあたっては、三点セットを十分に読込むことが肝要です。また、直近の登記も必ず調べてください。



<三点セットは、画面左のリンク(BITシステム)から、どうぞ。事件番号で検索できます。>


<競売サポート・入札代行の岡野不動産合同会社 HP ↓ 平成24年(ケ)第741号事件の写真あります>
https://www.zennichi.net/m/okano/index.asp


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