開札 ・結果の総括・
昨日は、東京地裁本庁の開札日でした。BITシステムに結果がアップされるのが遅れたので、コメントは本日になりました。
今回の期間入札は、土地・戸建・マンション合計80件でした。売却が57件、取下・不売・停止などにより売却されなかった事件が23件でした。落札者の属性は、法人が50件、個人が7件です。
法人の落札者が88%です。
売却基準価額を下回る落札は57件中2件のみでした。
こうした売却基準価額未満の落札もごくまれにありますが、それらは、東京の東側の物件のケースがほとんどで、当社のカバーしている東京の西側の地域では、あまり見かけません。
法人の多くは不動産業者です。不動産業者が落札すると、いずれ転売されます。したがって競売は、業者が仕入に使っている「卸売」市場といえます。
個人で入札に参加される方も増えています。しかし、落札までは至りません。
こうした苦戦している、個人の方に「落札のコツ」をアドバイスします。
個人の方が落札できない理由は、次の問題にあると考えられます。
@ 閲覧開始日から入札締切りまで3週間以内に決心しなければならないこと。
A 価額情報の分析が十分でないこと。
上記の問題点を解決すれば、落札できます。
@については、閲覧開始日前に落札したい物件のターゲットを明確にしておきましょう。
入札書き提出まで3週間で、ターゲットに近い物件を見つけ、合理的な価額を算定しなければなりません。
閲覧開始日になって、売買基準価額の安い順番に目移りしていくのは時間価値の浪費です。
Aについては、3点セットの読込みと中古市場の「小売」値の分析が必須です。
多くの物件は売却基準価額を上回る価額で落札されています。
一方で、売却基準価額の算出過程を分析し、他方で、中古流通価額を把握する必要があります。この点については、当社セミナー(2月23日)で解説します。
(HPから申込ページに入れます https://www.zennichi.net/m/okano/index.asp )
ちなみに、今回は当社も落札しました。入札価額を決定する要素のなかで、売却基準価額のウエイトは低いです。売却基準価額は重視しません。
上記の問題を解決しなくては、卸値で不動産を購入することはできません。落札はサポート業者とのチームプレーです。
もちろん当社でサポートします。一緒に落札を勝ち取りましょう。ご連絡お待ちしております。
<安心の競売サポート・不動産競売流通協会の岡野不動産>
競売は、「理勢」です。落札後の権利関係の帰趨がどうなるか、3点セットの内容を法「理」論に基づいて分析する必要があります。
また、入札価額は、市場価額を参考に競売市場の特殊性を考慮して、合「理」的な水準に求めなければなりません。これらを閲覧開始日から入札期間終了までの3週間で決心する「勢」いが必要です。
<お知らせ>
競売不動産セミナー < 入札に参加しよう! > を2月23日(土) 10:00 〜 11:30に行います。
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