2013/04/01 17:26:10
「平成24年(ケ)第1454号」事件 ・占有者が所有権を主張・
今日は、「平成24年(ケ)第1454号」事件について紹介します。
<3点セットは、画面左のリンク(981.jp)からどうぞ。>
物件は、杉並区方南町のマンション3LDKで、丸の内線方南町駅1分です。
物件明細書をみます。
第4項には、「本件債務者らが占有している。同人らは所有権を主張している。」との記載があります。
現況調査報告書をみます。
関係人は、「・・所有名義は私たちが騙されて株式会社・・・になっていますが、私と夫が共有で購入して以来、本日まで家族で使用しています。」と陳述しています。
この点は、「占有者及び占有権原」の表中に「占有開始時期 平成13年06月22日 (占有者らに対する所有権保存登記の日)」と記載されていますから、占有者らが建物新築時に購入し、当時は所有権者であったことは間違いないようです。
もっとも、現在の権利関係については、執行官の意見欄では「・・所有権主張は、抵当権の効力に優先する権原の主張にならない・・」とされています。
興味のある方は、所有権が移った経緯について登記簿から調査してみてください。
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