2014/05/16 9:25:42
中国経済は減速
中国で13日に発表された鉱工業生産、小売売上高や不動産投資に関する主要統計から、景気減速が鮮明になっていることが示唆されます。
中国経済は、不動産の価格上昇を梃子に景気を浮揚させてきました。
公的支出の8割を負担する地方政府が、土地利用権の売却益に依存する構造だからです。
土地利用権の相場にはシャドーバンキングが加担しています。
不動産支出(家具購入や管理費など間接的な支出も含む)は中国経済の約4分の1を占め、不動産セクターが壁に突き当たれば他のセクターにもドミノ効果をもたらすほどの規模となっていています。
このまま、不動産投資関連の減速が続けば、今年の中国政府目標(7.5%成長)の達成は困難となります。
ところで、ここ数年、中国系企業が香港等のオフショアで、米ドル建社債を発行するケースが著増しています。
調達した資金が理財商品等の高金利商品(シャドーバンキング)に投資されている可能性が懸念されます。
シャドーバンキングが破たんすると、最終的には、中国企業の外貨建社債を購入した国際的な投資家に影響が波及することになります。
国際的な信用不安の拡散に繋がるおそれがあります。
金融資産への投資が危険性を増すなかで、実物資産であるわが国の不動産は、昨年まで長く続いたデフレにより適正な価格(利回り)水準に回帰しています。
機関投資家も、現在の日本の不動産は、株式などの金融資産に対し、「オールタナティブ」な投資対象として注目しています。
競売手続きを利用すると利回りを向上させることができます。
お問い合せ