『実家仕舞いが増え続けてます。』
またまた、黄砂なのか車のガラスを拭くと黄色く汚れが付着。なんとも気持ちが悪い季節ですね。
昨晩は無くなった兄の二七日のため、実家に集まりお念仏を唱えて参りました。喪主を務めた甥っ子は、この先相続手続きや四十九日まで何かとバタバタしなくてはならず、勤め先の社長さんにもご理解を戴き、なるべく早い時間帯に仕事を済ませて家に帰れる様して頂いているそうでした。仏壇に並べられている代々のお位牌をどうして行くのか、不揃いの遺影をどうするのか、等々色々気になりだすものですから、悩みの種は尽きませんね。最終的にはその実家さえ始末をしなくてはならなくなる時期が来るだろうからと、甥っ子も色々と思案しているのが伺えました。
こういったケースは我が家だけではなく、田舎町のあらゆるご家庭で起こり得る‶問題″なのだと感じますね。何れ誰も住まなくなる実家という存在が。仕事柄様々なご家庭の実家の仕舞いをお手伝いさせて貰っておりますが、皆様それぞれに何のためらいも持たれず、あっさりとされているのだと感じております。
今日もこれからその‶実家″を売却中の物件をご案内させて頂くのですが、その建物を相続された方にすれば、一日でも早く次の買い手さんが決まって欲しいとの事。何故ならその方は少々離れた地域にお住まいされており、空き家となっている実家の管理をするには、かなり厳しいと言う部分が有るのでしょう。住宅は空気の入替をしなければ、湿気が溜まり何処からか吹き込んでくる風により、みるみるうちにホコリだらけとなる訳です。今後年々こういう空き家が増えて行くのでしょうから、我々も何とかご協力が出来るよう努めて参りたく考えております。
『田舎町での不動産市況、この先が心配!』
晴れ渡る空に囲まれ、心地良い朝が迎えられました。ただ、黄砂なのか桧花粉なのか今朝車の窓ガラスを拭いてみてビックリ、雑巾が黄色くなるほど汚れておりました。いやいやなんとも不思議な気が致しますが、昨晩も日課のウォーキングをしていたのですが、眼には見えてないホコリまみれの中を、気分良く歩いていたのだと考えると、マスクはしていた方が良いのかと考えてしまいますね。
さて、昨日同業の不動産会社の方が来られ、その方の会社が抱えている不動産について、お客さんが居れば売却の手伝いをとのお話しでした。種別は戸建・マンション・土地といった部分で、その全てが自社所有とのお話し。戸建・マンションはフル・リフォームをされておりますから、すぐにご入居が可能な物ばかり。ただやはり気掛かりなのが、戸建については間取が微妙に芳しくはない感じで、部屋数が多い物や、戸建にしては間数が少ない物が目に付きました。
今後田舎町ではこの類の中古住宅がどんどん増えてくると思われます。また、昨日の方とのお話しの中でも、分譲地の売れ行きが鈍って来ているとの事で、先行きが思わしくは無いとも感じさせられた次第。その原因の一つにはやはり建築費の高騰だと言う事でしょう。要は個人の年収はそれほど変わらない中、マイホームを手にする為の総額が膨れ上がり、住宅ローンの借入額だけは大きくなると、一般サラリーマン家庭での借入額の許容範囲が、かなり厳しくなりつつあるのが現状でしょう。
そう言った状況を見ておりますと、一体どこまでが正規の建築費なのかという、何となく不信感さえ感じさせられますね。私の知っているとある建築会社等は、建材・設備の一括仕入れと工期短縮などを工夫され、相場よりかなり安価な建築費で受注をされている会社も有りますが、その他の会社と比べると大きな開きが有りますから、小規模の工務店さんなどは、今後生き残るのが大変なのではと心配致しますね。
また、賃貸住宅等をメインにされている建設会社さんとの話しでも、建築費が相当高くなり、利回りが相当悪くなる訳で、今後の戦略に苦労されているともお聞きしました。都市部でのマンションはまだまだ衰えは見えて無いそうですが、この先どこまで不動産の市況が落ち込むのか、田舎ならではの在り方を見直さなければ難しい時期になっていると感じております。
『人口減少・耕作放棄農地の増加』
昨日のロッキーズ戦でライトスタンド上段に、第6号ホームランを撃ち放った大谷選手の映像に、またまた感動させられました。もう誰にも止められない感じですね!
止められないお話しとして気掛かりなのは、ここ四国中央市の人口減少予想。人口問題研究所の予測データを拝見させて頂いておりますと、20年後の人口が5万6千人程との事ですから、これはもう止められない事実なのでしょう。
そこらから想像出来る事は、先ず空き家や耕作放棄地だらけの街並みに囲まれ、行きかう人々の殆どが高齢者という風景が、どんよりと脳裏をかすめます。
昨日も農協で30sのお米の精米をしていると、隣の機械では恐らく80才位の方が10sほど精米をされており、その精米が終わるまで立ち話をしておりました。その方は元々米農家だったそうで、もう数年前から自分で稲作は諦めたとの事。農機具の維持管理、年間を通して田畑の管理も面倒となり、後継者も無く今はその田畑は草刈りだけを近所の方にお願いされているそうでした。
また、その日の午前中には私が売却を依頼されている畑の前を通り掛った時、軽トラックに薬剤タンクを積んで、除草剤を散布している高齢者の方がおられましたので、車を止めその方とお話をさせて頂いた次第。その方はその畑の小作人から依頼を受け、年に数回除草剤の散布をされているとの事。その男性は農家ではなく元は地元で働かれていたそうで、定年退職してからあちこちの農家から依頼を受けて、草刈りや除草剤の散布という仕事をされているとのお話しでした。
その方は年々その場所が増えて行くんだと、こぼしておられましたね。
耕作されなくなった田畑でも、管理を怠れば数ヶ月で雑草だらけとなり、結果近隣農家や住民の方々からクレームが来る。かと言ってその土地の所有者はほとんどが後期高齢者となっている訳ですから、誰かにお金を払って管理して貰わなければならないのが現状なのでしょう。今後人口減少が続く中で、不動産会社などが宅地造成して販売をする事も難しくなって来るでしょうから、何かとても寂しい気が致しますね。
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