『空き家について考えるU。』
オリコとみずほファイナンシャルグループが地銀と連携し、空き家解消に向けたビジネスを始めるようですね、空き家を検索するサービスを立ち上げ、登録物件を購入される顧客に、加盟している地銀から住宅ローンの提供をして行かれるようです。
現在web上には多種多様なスタイルで、空き家情報を掲載するサイトが有り、外国の方に向けた英語表記のサイトや、なんと100万円均一物件・100円均一の物件だけを掲載しているサイトも見受けられます。また、この頃良く耳にするのは『ゼロ円物件』等と、とても面白いサイトを運営されている方もございます。 このゼロ円物件サイト、気に入った物件が有れば掲載された物件概要を元に、現地確認とか、登記情報などの調査を希望者自身が行うシステムで、様々なリスクが有っても、それに対する保証は出来ないと言う取引のやり方らしいです。私の知り合いの方もそのサイトで、相続された店舗付き住宅をゼロ円で売却され、先日その物件の前を通ったら、全面改装工事の最中でした。
今日もそのサイトの物件を少し覗いて見た所、写真で見る建物の状況はまだまだ使用に値する様に見受けられる物も、何軒か掲載されておりました。それでもやはりゼロ円な訳です。もちろん調査にかかる経費や、登記について必要な費用や税金はかかる訳ですが、それを所有されている売主さんから見れば、タダでも良いから手放したい訳で、その方達にとっては、いわゆる『負動産』であり、もしかすれば『腐動産』とされる所だと思います。
私も現在里山に有る空き家と山林を相続された方から、タダでも良いからどなたか欲しい方が有れば、譲っても良いと考えておられる方がいらっしゃいます。伐採が不可能な場所に有る杉林、雑木だらけの山、建物は解体をせざるを得ない状況で、解体するにも重機が持ち込めない状況ですので、相続されたご家族にすれば、何とか手放したいと考えておられる訳です。
日本各地で増加し続けている空き家、このご家族のように、放置せざるを得ない事情を抱えておられる方も多いのではないでしょうかね。実際私の実家周辺も空き家が目立つ地域となりつつあります。循環型社会と言われておりますが、実際に直面してしまうと、まさに他人事ではないなと言うのが本音です。
そのうちまとめて、どちらかのサイトに掲載させて頂く事となりそうです。
『オラウータンが危ない。』
今朝の新聞紙面に『インドネシア首都移転』と言う記事がございました。インドネシア政府によりますと、ボルネオ島東部の森林地帯に、新首都「ヌサンタラ」を移設するとのお話し。現在の首都から2,000qも離れた場所で、現在はほとんどがユーカリ林なのだそうです。インドネシア政府は、そのための記念式典を’24年の8月には必ず間に合わせたいと、急ピッチで工事が始めているようです。
インドネシア政府はその移転にかかる費用の8割を民間や外国投資家などの資金でまかなう構想だと言われておりますね。そういえば15年ほど前に大阪首都構想が持ち上がり、4,5年様々な論議が交わされましたが、住民投票の結果を経て廃案となった事がございましたが、共和国国家であるインドネシアでは、鶴の一声って感じなのでしょうかね、'45年には完成させたいと、既成事実化を内外に示しながら、海外の投資家を呼び込んで行かれるようです。日本の企業も現地視察に向かわれる予定をされているみたいですね。
ただ、勿論どこの国でも同じで、立退きを拒否する地元住民や、開発を進める中での自然破壊など様々な事に対する問題は山積している事でしょう。
このボルネオ島と言へば、「森の住民」と称されるオラウータンが唯一生息している島で、WWFが賢明になって保護活動をしている場所なんですよね。なんでしょうか、ロシアもしかり『無理を通せば道理引っ込む』と言う事がらが、まかり通っている世の中を何とかして頂きたい所です。
果たして20年先、どういう事となっているのかがとても気にはなりますが、私自身が生存している可能性の方が少ないかと感じますが。
『不動産の仕事をさせて頂く中での矛盾。』
公示地価が発表されましたね、都市部などの商業地、隣接住宅地はそれなりの上昇が見受けられます。四国四県でも都市の中心部に在る商業地については、そこそこ上向きかなと感じました。ここ四国中央市は微妙ですが下落しておりますね。市内の住宅地は15.5万円〜17.5万円が相場と言う感じで、西に行くと豊岡町辺りが6〜7万円、土居町の住宅地では5〜6万円程度の相場観かと感じます。
もちろん、不動産評価と言う物は様々な立地条件によって、評価の在り方が左右される訳で、例えば接道する道路幅、それに対して接道幅がどれだけ有るのか。その道路がどちらに向いているのかも大きな要因となる訳です。また、土地の形状によっても評価が大きく変わります。四角い形の土地を基準として捉えると、間口が狭い物、形状が不整形な物は随分と評価額が下がる場合がございますし、面積も広すぎると減価要因となる訳でして、この地域の住宅用地に適した敷地面積は、凡そ50坪〜100坪程度の大きさが好ましいのではないでしょうかね。価格にすると1,000万円までの土地と思われます。
ここ最近まとまった広さの農地を手放したい方が増えて来ており、接道条件・設備条件が良ければそれなりの用途が有りますので、流通に値する評価額で市場に出す事が可能ですが、そう言った地主様とお話しさせて頂く中、何か寂しくなりますね。後継者が無く不承不承手放す事を選択される訳で、その手放された田畑に重機が入り、新しく生まれ変わって行く光景を目にしますと、この先どうなって行くのだろうかと考えてしまいます。
こういう仕事をしていますので、矛盾したお話しでは有りますが、時代の移り変わりには刃向かえない事なのだと、つくづく考えさせられます。
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