空き家問題について考える。
日経新聞記事に、福岡県うきは市の取りくみについて記載があり、同市では地元団体と共同で地域に点在している「空き家」の活用を進めているとの事。老朽化が進み民間では手に負えない住居を、官民協力して改築を施し、宿泊施設にし、近隣農家とのタッグを組んで、農業体験宿泊”なども実施しているようです。
このように行政と民間が力をあわせて行く事で、互いに不足したもの、例えば資金や運営ノウハウを、相互に補い合えればスムーズな事業展開が期待できる訳です。農地が不承不承宅地開発される景色に、何かしっくり来ない、何か間違っていると考えさせられる中、今後増え続けるであろう『空き家』について、なるべくなら潰さずに有効活用する必要が有るのではないでしょうか。
潰した田畑をいつかまた農地に戻す事は不可能でしょう。ならば、今の風景を維持しながら、点在する空き家を官民挙げて有効に再生出来ればと、そう思います。
『基準地価』の記載。
今朝の新聞紙に「基準地価」の掲載が有りました。愛媛県で一番地価の高い所を探すと、松山の大街道が坪当たりで約250万円でした。さすがに高値ですが、私の地元四国中央市ではその1/10くらいの地価が、一番高い位でしょうか。ちなみに私の生れた新宮”などそのまた1/10程度、坪当たり2.5万円です。
100坪買って松山の一等地とほぼ同じですね。さて、皆さん250万あればどちらの土地を買われますでしょうか。100坪あれば平屋の、こじんまりした住居を構え、片隅にネギやプチトマト位は植えられますよ。
この頃道路事情も良くなり、四国中央と言う名前にされた事もあるように、高知方面、徳島方面、高松方面にもほぼ似たような時間で移動が出来ます。瀬戸大橋や明石海峡大橋などを使えば、中国方面、関西方面にも日帰りが可能な立地です。「過疎化」が進む片田舎ですが、考えようによっては住み心地が良く、簡単な野菜なら家庭菜園で補えるでしょう。百貨店も大きな商業施設もないですが、澄んだ空と澄んだ空気は保証付きです。
このごろ思います、子供は勉強も大切でしょうが、自然のなかでのびのびと暮らすのが望ましいと。
『協働』が大切です。
先日市の市民交流課で頂いたパンフレットに「協働」について書かれていたのが目に止まりました。同じ目的を持たれた方々が、それぞれの立場や特性を活かし、同じ課題に向かって活動する事だと。減り続ける人口、高齢者や少子化の問題、空き家空地の問題等々、日本国内おける地方″ではどこも同じ問題に直面しております。それらを様々な立場の方々が、同じテーブルで向き合い「協働」して行く事は、是非地域の皆さんで参加していければと思います。
特に最近目にする事が多くなったのが耕作放棄”された田畑で、それらは雑草に覆われてしまい、この先そのままの状態で延年と放棄されてしまうのでしょう。たぶん今後もっと増えてしまう訳で、荒れてしまえば元に戻す事はかなり難しくなるでしょう。
「協働」に参画する人が増えれば、そういった様々な問題”を少しでも解消出来ると思います。都会に出て行かれた若い人、都会の喧騒に嫌気を感じているサラリーマンの方々、もちろん地元で時間を持て余している方も、『田舎』の良さを今一度、肌で感じてみては如何でしょうか。
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