「農地付き宅地」について。
以前から気になっていた「農地」、日本国内で5,000u以下の農地を買うためには、農地を5,000u以上所有する農家の方にしか購入が出来ない要件があります。
例えば、隣接地に小さな畑が付いた住宅を購入したい方が、該当する農家で無ければ宅地は買えても、隣接の畑は購入できない決まりがある訳です。
現在一部では有りますが、移住による新規就農を即すため、その許可下限面積を100uまでに引き下げる取り組みをしているらしく、出来ればその制度を全国各地で導入して頂ければと思います。
このごろ「終活」をされている方とお話をする機会が多いのですが、老後はのんびりと家庭菜園をしながら暮らしたい方がほとんどです。そうする事で、地方に点在する空き家、耕作放棄農地の利用価値が生まれるのではないでしょうか。
「所有者不明の土地」
「所有者不明土地」のうち、中小都市および中山間地域において、50年以上経過している物件が26.6%も存在しているようです。
不動産を相続する事については、メリットもありますが、この仕事をしているとなかなかそうでもないと感じます。使用予定の無い宅地は固定資産税が高く、維持管理にも手間とお金がかかるため、荒れ放題になってしまい、また、農地などは耕作していない場合は、荒れ地となり害虫の巣となりかねません。
先日同級生の父親が所有する居宅と隣接する田畑を売却されるとの事で、現地に足を運んで来ました。建物はかなり朽ち始め、隣接の畑は萱などの背の高い雑草に覆われ、重機を入れないと耕作すらままならない感じでした。これを放置し続けると大変な状態になるのでしょう。当然売却する場合それらの事情を踏まえ、価格にも相当影響が出る訳です。
「所有者不明土地」でなくとも土地を所有する方々が、管理出来ない土地も増えておりますので、なにか良い方法を研鑽して行きたい所です。
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