さて、今日は6月30日、半年が過ぎて行きます。各地の神社では『茅の輪くぐり』をされている事でしょうか、半年間の穢れを清めて災厄を祓う神事ですから、皆様も穢れを清めて来られては如何でしょうか。
　しかし半年が経つのはなんだか早いですね、それを裏返せばどんどんと死に近づいている事でしょうから、そう思えば何かし忘れたことは無いかと、夜な夜な考えてしまう歳となりました。
　私は長い間京都を拠点に仕事をしており、今の会社名はその当時に持っていた会社名を、法人種類を株式会社から合同会社に変え使用している訳です。当時は近畿圏を東奔西走しており、時には午前中宮津で商談、昼から三重で商談、その帰りに大阪市内で商談と、気忙しくしておりましたから、年間の走行距離は4万キロを超えておりましたね。新車で買った乗用車が4年程で16万キロ走行の中古車になっておりましたから、何とも不経済だと毎日考えておりました。それでもそれなりの成果が見えておりましたから「やりがい」はそれなりに感じており、本来ならずっとその場所で仕事をしていたでしょう。
　そんな或る日、たまに電話をかけて来ていた母親が、いつの頃からか物凄く疲れた感じで、今家庭内で感じている悩みをこぼす事が増え、末っ子ながらに私は数年その事で悩みました。『どうした物か？』と。
　自分の会社はまだまだこれから、今辞められるタイミングではない。だがしかし、今私の人生で一番後悔する事は何だろうかと。２〜３年悩みましたね。結果自身の親のためには傍に居て上げる事を選びました。しばらく事務所をたたんで、いつかまた頃合いを見計らって戻ればいいだろうと決断した次第です。
　今となってはその判断は正しかったと感じております。父親の死に目をしっかり見据え、数年後母親の死に立ち合う事が出来たからです。人として生まれて来て、親孝行を全く気にも留めず、自分の事ばかりを考えて来た私でしたから、両親が生きているうちに少しでもそれを成せるよう気持ちを入れ替えた次第でしたね。そう言う経緯がございましたから、今は一応自分自身を納得させている、そんな状況です。

　日毎迫り来る‶死″、人は死ぬ直前一体何を想うのでしょうか。施設でお世話になった母親、視界に入るのはほとんどが天井ばかりの日が続き、それを傍らで見ておりますと、‶人生”の後悔を重ねていたのか、その天井を睨みつける様にていた気が致します。自身の生き様、若しくはやりたくても出来なかった事、会いたくても会えないままになった人。その思いがベッドに横たわる母親の寝姿から、ひしひしと伝わってまいりましたね。
　わたしもまもなく65、残りがどれだけなのか知り得る事出来無いのですが、今後何をしておくべきなのか、誰と逢っておきたいのか、何処に行っておきたいのか、それを一つずつ解消して行かなくてはならないと考えますね。その為にも身体だけでも無理をしない様、心がけて行かなくてはならない、そう想っております。

　先日行われた現アメリカ大統領バイデン氏と元大統領トランプ氏の討論では、面と向かって屈辱的な発言、言い換えると「相手をこき下ろす発言」をされておりましたから、正に言論の自由を地で行っているのが怖いですね。ニューヨークタイムズでは‶The serve His country , President Biden Should Leave the Race″と記載されておりますから、流石自由の国アメリカって言う所でしょうかね。このような事は、日本では勿論訴訟事となってしまう所でしょうね。
　ただ、都議選のスピーチ等聴いておりますと、結構これに近い過激な発言や行動をされる候補者の方が見受けられますから、私見では有りますが、もっと他にまともな方が居なかったのかと感じてしまいます。自民党総裁候補については何やら石破元幹事長が出馬されるのかどうかが気になる所ではございますね。
　この頃この国の動き、何か煮え切らないモヤモヤとした感覚が拭い切れない、為替も然り。一体何が原因となり、何がそうさせているのでしょうか。まもなく新しい紙幣が発行され、一万円札には日本経済の父‶渋沢栄一″氏の肖像画が使用されます。もしも現代に渋沢栄一氏みたいな人が存在しているとしたら、どう反応されるのでしょうかね？黙って見ている事はないと思いますが、如何なものでしょうか。
　ただ、今現在世界中が何か目に見えないスパイラルに引きずりこまれているのではないかと気がかりで仕方ありません。コロナウィルスの感染拡大以降、人の思考が不安定になっているのでしょうか？元首相の安倍氏が銃撃された後、選挙演説に駆け付けた岸田総理へ爆発物を投げ込まれる等、人のどこかにはこれまで蓄積されて来た「鬱憤」が、何かの拍子でその糸が切れ、本人にも気付かないうちに行動に移してしまっている気が致します。

ここ数日の四国地方は雨が降り続き、外出する事が鬱陶しくなっております。そんな中昨晩TV番組では、先日行われたSoftbankの株主総会で会見をされた孫正義氏が出演されておりました。これは見逃せないと録画しながら番組を見ておりましたが、孫氏は‶AGI″をはるかに超えた知能を持つ‶ASI″の実現に挑戦して行くと熱く語られておりました。
　その孫会長、アメリカの医療メーカー‶テンパスAI″とタッグを組んで8月には合弁会社を立ち上げるそうです。その引き金となった原因の一つには、昨年実の父親を癌で亡くされ、かなり落ち込まれた経緯も有ったのでしょう。それゆえにAIによる癌治療の開発を早期に手掛けて行かれるそうですが、その根底には『一人でも多くの命を助けてたい。』と言う強い思いがあるのとの事でした。
　また、孫会長その他にもイギリスのスタートアップ企業である‶ウエイブ″が手掛けている、地図機能に頼らない「自動運転事業」を、AIを活用した新しい自動運転事業を日本で拡大したいとも仰っておりました。
　AIの進化を10年後にはASIと言う人間の一万倍賢い知能をARMで活用して行きたいと言われておりましたが、それが実現すると様々な分野で、ASI知能を持つロボットが人間以上の事をしてしまう可能性が出て来ると感じますね。もしかすればASIロボットが癌治療をしているかも知れない所でしょう。それらのAIを稼働して行くために、根源的資源である電力の消費が懸念されると言った観点から、電力についても様々な企業とタッグを組んで行きたい、とも仰っておりました。
　Softbank株価は現在3年前の水準に戻りつつあり、ネットアセットバリューも34兆円もの株式保有をされている。この方は何処まで行くのだろうかと、この先何を‶シデカス″のだろうかと、気になって仕方ないですね。

『とにかく是非ともASIを成し遂げたい。』と熱く語られている孫正義さん、その意欲の1%でも良いから吸収させて頂きたい、そんな気持ちになりました。10年先が楽しみで仕方ない今日この頃でした。