『朝もやを抜けて。』
今朝早く朝もやの中、車を走らせお墓参りに行って来ました。24日まではお彼岸の中日、この頃少しバタバタしておりましたので、ようやくお墓参りに行けました。このお彼岸、太陽が真東から登り、真西に沈む事から『西方極楽浄土』の方角に近づく為に、お彼岸の間は修行をする期間とされている様です。
この季節雨に濡れた木々と地面から立ち上る靄を眺めていると想い出した事が有ります。
私が多分小学二年生だった時、祖母の七回忌法要のため菩提寺である三角寺まで、卒塔婆を抱えた父親の後を、母親やセーラー服姿の姉達と共に朝もやの中、山道を歩いた事を。祖母の命日は3月30日でしたので、今日と似たような天気だったのでしょう、朝もやの中、鳥がさえずるのを耳にしながらお寺に向かって歩いた事を想い出しました。
そして、後4日後には16年前に55歳で命を落とした、私の兄の17回忌法要の日でもあります、今思えば私自身その兄の年齢を遠に越してしまっていましたね。色々な思い出が蘇って参りますね、楽しかった事、喧嘩をした事、一緒に山に登った事。
あれですね、お彼岸と言う日はそう言った家族の事を、しっかりと想い出してあげるための期間かも知れないですね。そういえば祖母の背中で夕日に染まる空を眺めていた記憶がほんの少し有ります。多分祖母だったと思います、何せ私がまだ0歳の時の事でしたので、確かではないのですが、その時の夕日に照らされた、茜色に染まった空の画像は、しっかりと脳裏に刻まれておりますね。
お墓参りを済ませ、熊野神社に立ち寄り、帰りの車の中で何故か松山千春さんの唄『帰郷』を口ずさみながら、仕事に向かった次第です。
朝もやを抜けて・・・
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