2009/07/19 10:51:24
倭人伝、邪馬台国の投馬の国は出雲...? 1
倭人伝、邪馬台国の投馬の国は出雲...? 古代史を語る上で、邪馬台国の問題は避けて通れない。森浩一氏も考古学者は沈黙しているが、無視せずに自分の意見なり考えを述べるべきだという意味の事を言っている。
「混血の神々」(講談社)は主に言語学を駆使して、日本民族の起源を論証している。コトバや漢字、地名考古学からの視点からも考証し、日本人はアジアの五種族によって構成されたとしている。
さらに邪馬台国の問題にも踏み込み、同国を大和に比定しているが、難しくて良く分らない所も多くつい斜め読みになってしまう。
同書の後段部分には、倭人伝に出てくる三十国の位置を比定した地図が掲載されている。言葉の音と所要日程から投馬の国を出雲に比定し、そこからの帰結として邪馬台国は大和になるという。
この地図を眺めると北九州を振り出しに、日本海沿岸を航行し出雲を経由して竹野から山陰道で大和に入り、瀬戸内海航路を帰ってゆくコースになっている。三十国の殆どは、瀬戸内海の北岸(本州の南岸)に集中して比定している。一見すると理屈が通っているように見受けられる。
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