手間のかかること
先日、管理物件の入居者から電話がありました。電話の内容は、地デジ
対応についてでした。
「電気屋さんへ聞いたのですが、来年の地上デジタル放送について、
私のところでは、事情があって、その時期までに地デジ対応のテレビ
へ買い換えることができないと思うので、現在のテレビで地デジ対応
が可能かどうか。可能であればどのようにすればよいのか。」と
今現在使用のテレビに、部品を取り付けて、地デジ放送を見ることが可能
ということで、早速、その電気屋さんに来ていただいて、対応を検討したそ
うです。 すると、何分古い建物なので、あるチャンネルが映らず、電気屋
さんでは対応ができかねるとの事だったそうです。 そこで、私のところへ
電話をかけたとのことでした。何分にも古い建物なので、以前にもこの入
居者の部屋だけテレビ移りが悪く、何回か調整をした経緯があります。
いつもお願いしている電気屋さんに尋ねたところ、 調整で済むかどうか
どうかわからないとの事でした。 また、オーナー様と相談して対応を考え
なければなりません。 入居者へのさまざまな対応、これも管理会社の大
事な仕事なのです。さあ、頑張るぞー。
前回、「測量山の桜は、元気です。」とは言えない状況だとお話しました。
そうなんです。実は、4月の上旬、私たちが育てる桜の幼木が、ネズミの
食害にあったのです。 花が咲くのも 『もうすぐそこ』 というこの時期にで
す。以前にも食害にあったことはあるのですが、今回ほどでは、ありませ
んでした。何とか花を咲かせたく対応し、現在はじっとその状況を見守っ
ているところです。 1年に1度は、かならず何かが起こり、その対応へと
時間をさかれます。それでも、次の花咲くころには、今年以上の花が咲く
ことを願って、頑張って維持・管理に務めているのです。何とか、花咲か
せてほしいと、一同思っているのです。
ある人は、樹木を育てるということは、 「 子どもを育てる 」 ような
もので、手間がかかるといいます。
また、ある人は、子供を大事にするということは「手入れ」だという。
車を修理するならば、全部どうすればよいかわかるが、子供の場合
は、そうはいかない。車は悪いところを交換すれば、 当分はだいじ
ょうぶだが、子供はそうはいかない。 何か都合の悪いことがあれば、
相手の反応を見ながら「手入れ」をする。 「 手入れ 」 を上手にする
ためには、根気が必要で自分の生活の付属みたいに思ってはいけ
ない。それは、「非常に 『 手間のかかること 』 です。」という。
そうです。手間のかかることをしなければ、
オーナー様から、お金をいただくことができません。
入居者と良好な関係が築けません。
人として立派に成長しません。
人として立派に成長させる事ができません。
花を咲かせる樹木へと成長させることができません。
花を咲かせる喜びを味わうことができません。
みなさん、手間のかかること、どんどんやりましょう。
どんどんやって、その喜びを人一倍味わいましょう。
味わい続けて、その幸せを実感しましょう。
ただ、味わいすぎて、病気にならないように・・・・・
腹がたったー 1 (1)
正装したお父さん・お母さんに、手を引かれて歩く小学生、新しいスーツと靴で胸を張る新入社員、春らしい光景です。新たな道を歩んでいく姿に、 将来になにも不安のない生活がまっていますようにと思い、自らも新たな気持ちで、「また、がんばるぞー」と、気を引き締めなおすところです。
さて最近、腹のたつことばかり、新年度のおめでたい時期に耳障りの悪いお話
で申し訳ありませんが、なにせ、「腹がたったー」。
先日、あるお客様を物件にご案内しました。まだ、所有者様がいらしゃる状態
で内覧させていただきました。売主サイドの不動産屋さんにも同行していただ
き、売主様に事情があるのを説明を受け、 それでは、 再度その時期に、もう
一度見せていただきましょう。そんなやり取りをし、最後に「現状では、1番手
でお願いいたします。」と約束をし、帰ってきました。次の日、物件をご覧にな
ったお客様に、資料をお渡しすることを約束していましたので、お会いしたとき
に、お客様より 「 今回の物件は、私も妻も気に入っています 」 買いたいと思
っておりますと、買受の申し込みを受けました。事務所に戻り、早速、売主サ
イドの不動産屋さんに 「 昨日のお客様が、買いたいとの事です。」 と連絡、
その時に、当方のホームページに掲載していたので、その物件には商談中
の文字を書き込むことの承諾を得ました。これで、売主サイドの事情がなくな
り、売買へとスムーズに行くかのようでした。買いたく思っていらしゃるお客様
も、1週間後ぐらいに再度電話で 「是非、購入したいものです」 とのお話があ
り、再度相手方の不動産屋さんにお話し念を押したつもりでした。それから1
週間後、「手付けが打たれました」との事、話が違うのでは・・・・の問いにも、
手付けが打たれたから仕方がないとの一転張り、非常に 「 腹がたったー 」
相手方の不動産屋さんの対応にも私自身心の中で「何かがおかしい」とその
不動産屋さんにも立ち寄り、確認をしたしだいです。それにもかわらず、この
ような事態、不動産屋として
「お客様に多大なご迷惑をおかけしたことに、心からお詫びを申し上げる
しだいです。」
事情をお話するために、お客様と連絡を取りましたが、 なかなか連絡がとれ
ず、やっと連絡が取れたのは、1日半がたった日の午後、会社会議で札幌へ
出張していて連絡を取れる状況になったとのこと、 明日は土曜日で会社は
「 休み 」、それでも、今日中に帰蘭するので「明日にでも事情を伺いたい」と
のことでしたので、次の日事務所に来ていただきました。
事情を説明した後、お客様から
「木村さん申し訳ない 『 妻と相談した手付けを用意してきました 』
これで私の方が、先に手付けをうったと売主様に話していただけな
いか」とのこと、涙の出る思いでした。
なぜなら、相手方の不動産屋から「手付けが入った」と連絡を受ける
1時間前、買おうとしていらしゃるお客様から
「手付けを打ちましょか」と
電話で、相談を受け、
私は、相手があることなので、相手方の不動産屋さんにもお話をして
あるのでと、電話をきったばかりだったのです。
物件を買おうとしているお客様は、よい物件であればその場所で将来の自分
たちの生活を考えているのです。そのためにいろいろな物件を見て、自分た
ちの夢を実現できる住宅を探しているのです。そこで
「やっと自分たちの夢が実現できる物件を見つけた」
そんな時に、「1番手」でと約束したにもかかわらず、
「手付けを先にうたれました」では、済まないのです。
お客様の思いを大事にし、売買の成立に尽力するのが不動産屋の役目で
す。 その思いを実現させるのが役目なのです。そのためには、お客様の
意思を (心を) 第一に考えることが大切なのではないでしょうか。 今回の、
私の一連の行動等は、売主様には、相手方の不動産屋からお話されてい
ないように思えます。
本来、契約とは、一方の「申し込み」に対し、他方の「承諾」があって成立する
諾成契約です。両当事者の意思の合致により、成り立つものです。その契約
を確かなものとするために、看板を掲げ商売をしているのです。 それが不動
産屋の使命だと言っても過言ではないと思います。 そもそも、それを実現さ
せることが出来ない不動産屋は、市場から退場した方がよいと思います。
私の事務所に今回の物件を買おうするそのお客様が来た日には、今回の件
に関し、さまざまな状況の変化等があり、何回かの電話のやりとりのあと、奥
様と一緒に、再度私の事務所にみえられました。
お客様なりに今回の経緯を確認し、その状況を把握したとの事でした。
そのときのお客様の言葉
「木村さん、言いましたよね。私たち1番手でお願いしますねと」
「それが、なぜ2番手なんですか?」
返す言葉もありません。お客様に「売買に対する怨念を植えつけさせるような
行為」をしたことを、一生胸に刻み二度とないようにしなければならないと思い
ます。
それにしても、相手方の不動産屋
あんたも、子供を持つ父ですよ。「子供に、うそを付いてはいけません。
約束は守りましょう」と教えませんでしたか。あなたと私の不動産屋として
の約束は、どうなったのでしょうか。
不動産屋として、「怨念」をもたれるような行為をしてはだめですね。私も反省
しています。自分自身が非常に情けなく思います。
* 一方的な物言いで申し訳ありません。相手方の不動産屋の言い分も
斟酌していただければと思います。
つづきがありますので、宜しくお願いいたします。
腹がたったー 1 (2)
腹のたつことは重なるもので、このブログにおいては、政治の話は語るまいと
の思いでいましたが、あまりに 「腹がたったー」 ので、今回ともう一度かぎり、
お話をさせていただく事をご容赦願います。
何に、「 腹がたったー 」のかは、先ごろの郵政問題です。政権が変わり、その
当初より約束だとか、どのようになるのかなと思っていましたが、出てきた内容は、マスコミ等が批判している通り、穏やかなものではありません。まあー、内
容についてのは、それぞれの識者にお任せするとして、 小泉「郵政選挙」から
今回の郵政問題までどのような経緯をたどったのか。その中に、いったい何が
隠されているのかを考えてみたいと思います。
2005年 8月 8日 参議院本会議で、郵政民営化関連法案が否決され、か
ねてより、否決された場合には、衆議院を解散して、「国民に信を問いたい」と
行っていた、時の総理大臣が衆議院を解散して、総選挙へと進み、自民党の
圧勝となったのは、まだ記憶に新しいものと思います。 その解散劇の中で、
郵政改革に反対し、 新党を結成し、 その衆院選挙で勝ち残った議員たちは、
その後も「郵政を元に戻す」「小泉改革は間違いだ」と言い続けて、現在に至っ
たわけですが、 新党結成時に「郵政改革はけしからん」とおっしゃていた人達で、現在も熱心に頑張っていらしゃる方は、たった一人のように思えます。 前
回の衆議院選挙において、議席を失ったようです。
話は、前えと戻りますが、参議院での郵政民営化関連法案が否決されることが濃厚となった前夜、これで「小泉をつぶせる」とばかりに祝宴を催していたとその当時は、裏話としてささやかれていました。それまでにもマスコミ等では、耳障りの悪い 「乱暴な」 言葉ばかり話され、これがテレビの画面等を通して、
私たちの目に届いたのは、誰しもが思い出す出来事でしょう。
賛成・反対があって、大いに議論を戦わせるのは、政治の世界では当然の
ことと考えますが、そこには、議論の以前に 『 怨念 』 さえ見え隠れする
ように思えたのは、私だけだったのでしょうか。
「政治の世界」は、私には理解できませんが、 よく『怨念』の渦巻く世界と呼
ばれることもあります。政治の内部では、あるのかもわかりませんが、私た
ちに、その 『 怨念 』 を植えつけさせるような行動を政治の場を介して、行う
ようなことをしてはなりません。
政治とは、人々の利害の対立を調整し統合することと言われます。 私たちの
「賛成」・「反対」を政治の場で調整し、丸く収まるようにするのが政治の役目な
のではないのでしょうか。丸く収まるようにしても、なかなか思うように行かない
のは、私たちも十分に理解しています。 しかし、特定の利害を代表し、特定の
者のために政治を利用することは、 政治をただただ混乱させることになるとは
思わないのでしょうか。 今回の郵政問題は、 どうしてもそのように見えるのです。
私は、公務員が嫌いです。われわれの税金で生活していながら、
われわれにその対価であるサービスを十分には提供していない
と思うからです。
公務員問題はさておき、 三公社5現業と言われた時代から、 すでに旧国鉄は民営化され、 電信電話公社はNTTに変わり、その中身は凄まじい勢いで変化
させられていると聞きます。やはり、国に近い存在の会社等が、その存在意義
を問われ形を変えていくのは、時代の流れだったのではないかと思うのです。
しかし、 今回の郵政問題は、 その時代に逆行するように思えてならないのです。そして、さらに、ある特定の政治家によって、『怨念』を植えつけられ、サー
ビスを十分に提供しないだけでなく、 怨念を抱く(あからさまに抵抗し、 多数を
撮ることによって、それを正当化しょうとすること) ことまでも提供しようとしてい
るのです。はたして、それが本来の
「人々の利害の対立を調整し統合する」ことへと、
繋がっていくのでしょうか?
繋がることは少ないように感じます。 国民を無視した行動等が取りざたされ、
現在の政治があるのであれば、 私たちの政治の未来には、何があるのでしょ
うか。あまりにも、切ない思いがします。
郵政に関して2点
1.以前テレビで見たのですが、担当者がお話していた、半径2.5キロ
(1.5キロ)ぐらいの範囲での (郵便局の担当範囲) 上限200万円
無条件融資
2.全国を何ブロックかに分ける分社化
この2点を考えて見たら、また状況が変わるかも知れません。
不動産屋として、思いもかけないところで、「怨念」を持たれ、
有権者として、政治を介して「怨念」を抱かされ、
本来、持たせても抱かされてもいけないもの・だめなもの
の両当事者となったことに対して、
非常に 「腹がたったー・・・・・」
「桜も、今日も元気です」とは、報告できない状況が起こりました。その報告は
後日に回すとして、 だんだんと芽も色づき、 開花が近くなっているようです。
腹がたつ思いを吹き飛ばすような桜花を見たいものです。
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