2019/12/14 11:44:38

悲運か幸運か 完結編

前回は『救世主』のお話をしましたが、その手厚い管理のおか


げで、根を張ることができたようです。


  桜も個体差があります。


    時として、根づきが悪かったり


         頭をもたげていたり と


  頭ではわかっているのですが、


    ついつい楽なほう(植え替え)へと考えてしまいます。


  これもまた、現実として、管理に励みたく思います。



今回の出来事で、思い起こしたのが


  松前の光善寺境内にある『血脈桜』にまつわる伝説です。



ここからは、その文章を引用させていただきます。


  昔、松前城下に柳本伝八という鍛冶屋さんがおりました。


  ある年の春、十八になる娘の静枝を連れて上方見物に出か


  けました。途中、吉野で知り合った尼さんから一本のさく


  らの苗を贈られ、それを静枝は土産として持ち帰り、菩提


  寺の光善寺に植えました。その後幾十年、静枝もこの世を


  去り、さくらも八重の大木となった宝暦年間(1751〜


  1763年)1751年は、今から数えて263年前のこと


  です。本堂を修理することとなりましたが、どうしても、


  この桜木が邪魔なため切り倒すこととなりました。しかし、


  その前夜のことです。


    住職の枕もとに一人の美しい乙女が現れ


      「死は明日に迫る身です。どうか血脈(極楽浄土


       に行く証文)を与えてください」と懇願するの


       でした。


    住職は


      「明日にしてくれ」と断ったのですが、聞き入れ


       ないので、やむなく本堂に入れ、お経をあげて


       血脈を与えたのです。


  翌朝、住職が切り倒されようとしているさくらを眺めてい


  ると、葉がくれに白いものが動いているのです。近寄って


  見ると、それは前夜、乙女に与えた血脈だったのです。


  住職はこれに驚き「前夜の出来事は、さくらの精のしたこ


  とである」と考え、直ちに切ることを中止し盛大な供養を


  行い「血脈ざくら」と名をつけたということです。



この古木は、昭和48年に


    北海道の記念保護樹木に指定されています。



    〈 2014年7月13日 〉


       第2回さくらセミナーin松前


                講演資料より抜粋



測量山の『救世主』に助けられた桜


  心無い一人の管理者が、植え替えを考えた桜として、


    数十年後に、


      このような話を伝説として、語り継いで


    いただければなあ〜 と勝手に思い込み、


          一人で胸を躍らせている次第です。



    なにやら、ちょうどいい時間となりました。


      またお会いする日を楽しみに・・・









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