2011/12/21 17:03:12
風の余話
去る15日に川崎市多摩区にある明治大学生田キャンパス内にある「明治大学平和教育登戸研究所資料館」を見学する機会があった。企画展「風船爆弾の風景2011」の案内を川崎市在住の日本写真家協会会員、JRP会員で過去に「視点」の審査委員を務めたことのある小池汪先生から頂いたので早速JRP前橋支部の先輩会員と出かけた。
小池先生の案内で明治大学構内に残る戦争遺跡の数々を見て回った。動物の慰霊碑、陸軍の星のマークのある消火栓、防火用水、朽ちている倉庫等々。
資料館に入ると、戦時中この研究所で働いていたという老婦人が学芸員の若い女性に建物配置模型の間違いを指摘している場面に出くわした。貴重な証言で学芸員も詳しい話を聞きたいと言っていた。
「風船爆弾」は5年程前に民生委員をしていた時、隣町の「いきいきサロン」の手伝いに出かけた時、昔の思い出話の中で高齢の御婦人から「戦時中学徒動員で風船爆弾の風船張りをした」体験談を聞いたことがあったので大変興味深く見学した。和紙も「こんにゃく糊」で幾重にも張り合わせると丈夫になるものである。
小池先生は登戸研究所の件に大変造詣が深く、真摯に取り組んでこの資料館の展示資料収集にも尽力されている。年末の忙しい時期に時間を割いて案内して詳細にわたる解説をしていただき感謝です。