風の余話
先週の日曜日に上毛新聞社主催「世界遺産候補を巡るスタディ−バスツアー」に参加。藤岡市役所出発コースであった。まず、「高山社」で高山長五郎が考案した養蚕手法「清温育法」の教育普及の原点となった自宅母屋を見学。「清涼育法」と「温育法」の長所を取った飼育法との解説。温度管理、湿度管理、空気の流れを工夫した家屋である。
次に伊勢崎市の島村養蚕農家群及び「田島弥平旧宅」を見学。蚕種と養蚕で栄えた村内を周遊。
最後に「富岡製糸場」を見学。明治政府が富国強兵、殖産振興に如何に力を注いだか理解できた。フランス人技師を高額で雇い、彼らもまた期待に答えて異国の地で尽力して基礎を築いた。機械が実際に稼動しているところが見たかったが昭和62年操業停止となった。建物は妙義産の杉、甘楽町の粘土、青倉の漆喰等々地元で調達したという立派な建造物群である。
荒船風穴の模型の解説もあった。
ボランティアの人々による解説がわかり易く大変勉強になった。世界遺産に登録になれば良い。もし、ならなくても、観光振興と製糸産業の復興に繋がる活動であると思うので活躍を期待している。感謝のツアーの一日であった。
追記:26日(月)の上毛新聞に私と妻が解説員の説明を聞いている姿が掲載されるという「おまけ」まで付いた。
風の余話
今日は水利組合の関係で動き回る。地区総代さんが農業後継者がどの農家もいないことを嘆いていた。高齢者が支えているのが現実。農業の将来が心配。
朝は真冬に戻ったような氷点下2度の冷え込みであった。しかし、昼間は晴れて日差しが強く暖かく春である。
風の余話
業者との打合せ、来客対応等日常業務。
昨日は東日本大震災から1年。新聞、テレビ等は震災特集を組んでいた。1年を振り返って悲しみを新たにした。今でも震災時の2時46分の恐怖が蘇る。当地は震度5弱であったが、揺れの大きさ、揺れる時間の長さに驚きパソコンから離れ急いで事務所を飛び出した。駐車してある自動車が今にも動きだすのではないかと思えるほど揺れ動いていた事を思い出す。それから、深夜までの停電が続き寒い夜を妻と二人で過ごしたこと等々が昨日のように蘇る。
更に追い討ちをかけるように原子力発電所の事故。こちらは今も全く判らないことばかり。1年経過しているのに、日本の科学技術の力を結集しても解決できないことが多い。更に毎日のように頻発する余震。この余震で原子炉に影響がでないことを願うばかり。