風の余話
先日来読み始めていた、梅原猛先生の「海人と天皇」上下巻をようやく読了した。大作でもあり時間がかかった。今回は2度目であるが、改めて日本人とは日本とはを考えさせられた。
天皇の呼び名の定着した過程、聖徳太子の理想とした律令国家、女性天皇と律令制の定着する過程、そして、律令国家建設に大きな足跡を残した藤原不比等(日本史上最高の政治家ー私見です)、道鏡と孝謙天皇(女帝)との関係、そして象徴天皇制であること等々興味は尽きない。
又、平安遷都を実現した桓武天皇は、天智天皇の孫白壁王(光仁天皇)を父とし、母君の高野新笠が半島系(百済)渡来人の家系(和氏の出身)である。古来より半島系渡来人が政治、文化、宗教に大きな影響を与え、貢献してきていることを改めて認識した。
梅原先生の古代学の著作おもなものは全て読んだ。「神々の流ざん」「隠された十字架」「水底の歌」は哲学者が見た日本の歴史である。教科書では学ぶことのできない発見があった。
風の余話
台風18号の影響、被害は各地に甚大な被害をもたらした。当地でも15日夜から16日の午後3時頃まで大雨が続いた。その中を草津温泉へ妻と、その姉たちと出かけた。末娘の出産里帰りの区切りがついたので温泉で静養とした。
今朝、いつもの散歩コースの烏川倉賀野緑地公園も行くと、公園の3分の1は濁流が流れ込んだ跡の泥が覆っていた。近所の人の話で昨日の朝は大変であったという。濁流が運んだゴミと、上流から流されてきた蛇がたくさんいたという。そういえば、河川敷にはその他、狸や雉等も生息していたのに、人間同様小動物も台風の被害で困ったことであろう。
万葉集に歌われた「佐野の舟橋」跡に架かっていた木造の佐野橋が流されてしまった。一昨年より度々撮影に訪れ愛着のある橋であるので、気にかかったので見に行った。やはり、半分、橋の中央から流失してしまっていた。趣のある橋であったのに残念である。
自然の力は脅威である。台風の暴風雨がおさまるまでの一時であっても、自然の声を聞いて人間謙虚になれるものだ。
風の余話
昨日建築会社営業の人。消費税の駆け込み需要が適度にあった様子を話ていた。今月末までに契約すると消費税5%で良いということ。我社の案件でも開発許可完了検査済み次第、契約したい物件あるので気を揉んでいる。
営業マンの消費税増税は既に規定路線で増税後の減免処置の書かれたパンフレットが種々政府から用意されているのを見ても判ると言っていた言葉が印象的。政府のパフォーマンスのみ過剰に報道されているのが現実か?。
今朝の朝刊では、増税による税収増分8兆円の内、5兆円は公共事業等経済対策に使うという。残りの3兆円弱は社会保障に当てると言う。(本来は増税分は社会保障費に使うと説明されてきたのではないか?)何の為に消費税アップするのか意味不明?にならないとよいのだが......