風の余話
今日は埼玉県桶川市に有る「旧陸軍熊谷飛行学校桶川分教場」を妻と見学に出かけた。
荒川河川敷の脇に木造平家建校舎の旧校舎、守衛所、車庫、便所、弾薬庫、が荒廃状態で有るが保存されてあり、語り継ぐ会の関係者が土、日は待機し説明してくれる。この日も丁寧に説明していただいた。
保存されている建物以外に、炊事場、風呂場、寄宿舎等もあったが、終戦後、満州からの引揚者用住宅になっていた時代、市営住宅の時代があった。火災により焼失し、今は無い。
昭和12年6月の開校以来1600名余の航空兵を教育。
昭和20年2月には特攻隊の訓練基地として使用。
昭和20年4月5日には陸軍初の練習機による特攻となる「振武第79特別攻撃隊12名」が知覧に向け出発した。
飛行訓練は同じ荒川河川敷の飛行場まで出かけて搭乗し、訓練を行った。跡地は現在のホンダ航空が使用している。
戦争遺跡として貴重である。桶川市が今後、予算をかけて保存、整備していく計画とのこと。後世に残し、戦争の苦難の時代を忘れないよう語り継いで欲しい。
風の余話
今日は寒い一日であった。
午後から友人の畑を借りて、ジャガイモの植え付けを妻と行った。「だんしゃく」を5KGである。芽が等分に残るよう半分に切り分けて植え付けた。例年に比べ10日程早い作業であった。 今年で3回目であるので、手際よくたちまち完了。もっとも友人の指導の下であるので当然のことではあるのだが・・・・・・・。最後に除草目的もあり、植えつけた畝にビニールマルチをかけて完了。その後は友人宅でお茶をご馳走になり歓談。
今年も適度に雨が降れば豊作となり、年間を通してじゃがいもを買うことなく過ごせるので、ありがたい。
風の余話
川崎の少年事件の詳細が判明しつつあり、報道されてくる内容を知るにつけ、何故もっと早く手を打てなかったのかという思いがつのる。
夏目漱石の我輩は猫であるに「全ての大事件の前には必ず小事件が起こるものだ」という一節が有る。
また、サラリーマン時代に学んだ労働災害の経験則で「ハインリッヒの法則」があり「1:29:300」という法則がある。1件の大事故の陰に29件の軽微な事故があり、更に、その陰には300件の「ヒヤリ、ハッとする異常がある」というものである。
又、労働現場では、「KYTトレーニング(危険予知トレーニング)」を行い、災害の未然防止につなげてきた。これも、災害の起こる前に、危険を予知し、自分ならこうするという考えを導く訓練である。
いずれも、災害、事故を未然に防止する為にはどのようにしたら良いか考えることの大切さを教えている。
このような考え方が、教育現場、教育委員会、警察、地域社会、家庭、でも取り入れられていたならば、幼い少年の命を失うことにならなかったのではないのかと悔やまれてならない。