風の余話
統一地方選挙も終わった。投票率の低減傾向は止まらない。
先日ある市議会議員候補者の個人演説会に参加。右を見ても、左を見ても、周囲はいずれも高齢者ばかりの参加者であった。
演説内容は箱物建設、道路建設の推進の話に終始。高齢者に関心の有る目減りするばかりの少ない年金から天引きされる、介護保険料値上げ、健康保険税、住民税等々の税金の負担増や、医療費の窓口負担増等の話は聞かれずに終わった。高齢者には切実な問題であり、是非明るい見通し、展望を示して欲しいと考えていたが・・・・・・。
将来の不安はつのるばかり。4年後に完成するという道路や箱物がいかに素晴らしい物であるかというが、出席者の半分近くは見ることが叶わないのではないか。
風の余話
今日は久しぶりに晴天に恵まれたので取材に出かけた。西上州の山里である。染井吉野の桜は既に散っていたが、八重桜は満開、花桃、花海棠、山吹、そして、山つつじ、菜の花、といづれも満開で、新緑の山なみの中に映えてまことに美しい。蕨を摘む人達にも出会い、のどかな山村の風情が心を和ませてくれた。
帰途、いつも立ち寄る老夫婦宅を訪問。ご主人92歳、奥様91歳。共に元気に山の斜面を耕している。この日は娘さん(長女)が来ていた。共に、しばらく談笑。帰りには沢山の野菜、山の幸を頂いて来た。獣害(猪、鹿、熊)との戦いの中で多くの作物を作り、老夫婦二人で元気に生活している姿を見るにつけ、私達夫婦も共白髪で末永く仲良く元気に過ごしたいものであると思う。
風の余話
知人の「O女史」から頂いた「傳説乃倉賀野」の復刻版を読んだ。昭和15年に皇紀2600年を記念して発刊された書物。倉賀野小学校長徳井敏治氏が編者となっている。その復刻版が昨年平成25年11月に、倉賀野町が高崎市に合併50周年を記念して復刻された書である。
今朝、散歩の帰りにふと思い立ち、途中、「養報寺の七仏薬師」をお参りした。昔は「眼病一切」にご利益が有るという事で大変に信仰を集めていたという薬師様である。今は、民家の庭先隅に安置されている。薬師様は風雨にさらされ摩滅が著しいが、風格が有る小さな石仏である。
この薬師様に「め}という文字を書いた小さな紙を奉納しておくと、どのような眼病も治るということである。
私達夫婦も老眼著しく、悩んでいるところである。今朝は、何の用意もしてこなかったが、再度「め」の文字を書いた紙を持参してお参りしたいと願った朝であった。