風の余話
28日、29日は日本リアリズム写真集団(JRP)前橋支部の写真教室を開催した。講師にJRP代表理事、現代写真研究所所長の英伸三先生。写真集「日本の農村に何が起こったか」「一所懸命の時代」「上海放生橋故事」他多数。東京都美術館、川崎市民ミュウジアム、清里フォトアート等に100点以上の作品が収蔵されている。
初日は、前橋市福祉会館内の会場で「組み写真について」テキストを使って約4時間余の講義。お話は具体的、実践的で解りやすく、アッという間に時間となってしまった。
夜は会場を移し、渋川市城山の「橘の里」で宿泊。夕食後は先生を囲んで写真談義を深夜まで。その後、皆で先生と温泉に入り気分転換。
翌朝は朝食後、会員が持参した日頃取り組んでいる作品を、一人ひとり、順番に講評し、組み写真に組んで実践的に示してくれた。
昼食後は、先生を案内し、前橋市内をカメラ散策。会員皆、見慣れた街並みでも、先生の視線は鋭く、撮影ポイント、狙う意図を具体的に示していただく。地方の都市の抱える問題点が改めて具体的に見えてきた。2時間余りの撮影時間ではあったが、充実した撮影行であった。
英先生はご高齢を少しも感じさせない、体力、感性の持ち主。さすが一芸に秀でた人と感服。
大変に勉強になった2日間の写真教室であった。
写真に興味のある人は是非JRP前橋支部に入会し共に活動しませんか?お待ちしています。私が事務局となってます。
風の余話
昔から歴史によくある事例に、反対勢力を一掃し独裁体制となり栄達を極めると、次第に多くの人々の支持を失い、その結果さらに独裁体制を強化し、最後には滅亡がやってくる。日本の歴史でも、藤原仲麻呂や平清盛の例がすぐに思い当たる。
今の政府、与党の姿がこれに重なって見える。傲慢になっている象徴的な出来事が報じられ唖然とする。自民党本部で開催された勉強会で講師が「沖縄の新聞社2社はつぶさなくてはいけない」とか、出席議員から言論の自由を封殺する施策をとるべきというような趣旨の発言があったという。
まさに「おごり」そのものであるが、人々の支持を失っていることを感じ取り、滅亡の予兆におびえているのかもしれない。
風の余話
先日の日曜日、「父の日」ということで子供たちからプレゼントを貰った。大阪の長男からも、嫁の見立てたというポロシャツが届いた。
孫達の元気な顔を見られれば十分なのであるが、ありがたいことである。この日は、バレーボールをしている孫たちも久しぶりに顔を見せに来たので皆で外食に出かけてにぎやかな一日であった。
この孫達が戦争の惨禍に巻き込まれたり、戦場にかり出されたりする時代にならないようにしないといけない。
安全保障法案の審議を国会を延長してまでして成立をさせたい政府。国民の半数以上が反対の声をあげている世論調査も出ている。
今、司馬遼太郎が生きていたら何と言うのであろうか?自らの戦争体験から日本人とは?を問い続けてきた作家である。父の日を祝ってもらいながら将来に不安を抱き、考えさせられた。